【銀魂】宇宙船の旅で【神威】

＊４８＊ ページ49

今日は任務の星へ行く日。
戦闘任務だが、人数を絞って行くみたいだ。


「狙うのはこの施設、春雨との交渉を蹴った本拠地だ」

『そんな腹いせみたいなことするのか…？』

「んー、腹いせとは違うんだよ。交渉破棄したら主力を潰しに行きますって丁寧に説明したし」

『そ、そうなのか…？』

「今日行くのは…」


神威、阿伏兎はもちろん、Aも選ばれ、ほか数人程だった。


「まあ、これくらいかなー。一応もう2人くらい足しとく？」

「多くても敵に気づかれやすいからそんなもんだろう、うるさくするなよ」


星につくなり歩いて本拠地まで向かう。


『こんなでかい船停めて気づかれないのか…？』

「ここのの住人には日常茶飯事だから気にしないみたいだよ」


あまり騒がしくならないように、建物に入る。
門番は素早く蹴散らした。
声を出す暇も与えはしない。


『ふぅ、ここからか…』

「Aさん、後ろだっ」

『っ…！！！』


団員の声で後ろを振り向くと神威が敵をひとり倒したのが目に入る。


『神威…すまない』

「倒してすぐ敵が出てこないなんて限らないよ、気を緩めちゃダメだよ、何回目？」


そこからは順調に進んでいく。
制御室のような場所に着いた。


『ここは…？』

「目的はここ隠されてる兵器の破壊、あるいは没収。あいつらは俺たちからこれを貰った身だからね」

「まあ、俺達にはいらないもんだからなぁ。もっといいもん、うちで作ってるからよ」

「持って帰るの面倒だし、壊しちゃおっか」


満面の笑みで神威が言った。


「言うと思ったよ、団長がそう言うならやるかねぇ」

『ま、まずは見つけないといけないんだろ？どこにあるんだろうな』

「阿伏兎ー、こういう機械の操作は任せるよー」

「たまにはこういうのも自分でやれってんだ…」


阿伏兎が制御室の機械をざっと見ていくと、パスワードを入力する場所が見つかる。


「だろうなぁ、解除できるヒントがあればいいんだが」


みんなであたりを見回してみる。
すると…


『…ん？なんだこの紙切れ』


Aが拾った紙には数字の羅列。あからさまにこれだった。


「アホなのかねぇ、もうちょい隠せよ」


入力すると案の定開く。金庫の鍵のようだ。
そこには例の兵器があった。


「出番だぜ、団長」

「はいはい」


神威は一蹴りで兵器を粉々にする。
大きな物音で警報が鳴り響く。


「やっぱそうだよねー、まあこっちの方がらくだし」


敵が集まってきた…。

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