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部屋はとくにものは置いてない、殺風景な部屋だった。
ベッドが一つと、小型の机が一つ。
これだけあれば生活はこと足りる。
『あ、傘...返してもらってない...』
春雨に乗り込んでから傘を見ていない。
取り上げられたのだろうか。
だが、夜兎に傘は必需品だ。
彼らも夜兎だからきっとそれは分かってるはず。
『誰か預かってるのか...ふぁ〜...』
Aは、倒れて、戦って、新しい環境で過ごして、いざ休もうとベッドに倒れ込むとどっと疲れが出ているのを感じた。
今まででこんなに疲れたことは無いくらいだ。
いや、あの星で気を緩めることが無かったのか、疲れを忘れなければならないくらいだったのだろう。
Aは寝転がりながら、ひとつにまとめた髪をほどき、耳にかけた長い前髪も耳からとった。
楽な体制で目を閉じた。
そして1分もかからずに寝てしまった。
神威side
今日はなかなか楽しかったな。
Aと戦えたしね。
戦いには慣れてないって言ってたけど、ちゃんと夜兎の血は流れているようだ。
ちゃんと力と素質はある。鍛えがいがありそうだ。
「明日はいつ鍛えてあげようかなー」
Aのためというより、自分のためだ。
俺は男でろうと女であろうと、強いヤツがいい。
たしかに普通よりAは強いかもしれない。
でも、俺はそんなんじゃ足りない。
もっと強いヤツを求めるんだ。
「でもまた勝手になんかやったら、阿伏兎怒られちゃうなぁ。まあ、どうにかなるかな」
そろそろ寝よう、きっと寝たらすぐに明日が来る。
そういえばAを起こしに行かなきゃいけないんだっけ。
ちょっと面倒だけど、ちゃんと起こせばその分はやく特訓できるし。
「...でも、楽しみで眠れないや」
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ゆう(プロフ) - 雪さん» ご報告ありがとうございます!直しておきました! (2020年1月28日 22時) (レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - ちなみに16話の最後から3番目の [ ○○は、よく母から紙を整えられていた]のところです>< (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 気になったんですけど、 紙じゃなく髪じゃないですか? 勘違いだったらすいません。(16話) (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございますー!!妄想力しかないもので拙い文書ですが... (2019年11月29日 10時) (レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - すごく面白い…どうやったらこんな面白い物が…とにかく!凄い面白かったです!!! (2019年11月29日 6時) (レス) id: a01ec1bc5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よっちゃん | 作者ホームページ:
作成日時:2018年1月21日 17時