【銀魂】宇宙船の旅で Ⅱ【神威】 (ページ3)

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神威の部屋に着き、ノックして入った。

『神威、お願いがあるんだが』

「やめるのは無しだよ」

『いや、スケジュール管理するなら連絡用のコンピュータが欲しいんだが…』

「あー、これのこと？」

神威は部屋の端っこに置いてある機械を指さす。
ホコリを被っていて、いかにも使ってない様子だ。

『たぶんそれ、貸してくれないか？』

「使ってないしいいよ。使い方わかる？」

『そういうのには疎くてだな…』

「部屋に持ってくから、使い方も教えるよ」

神威はその機械のホコリをぱぱっと払って、Aの部屋に向かった。
Aも神威が持ちきれなかったコードやキーボードを持って行く。

『鍵開けてあるから、入ってくれ』

「えー？鍵開けっぱなのは良くないよ？」

『鍵かけるとドアを破壊して入ってくるバカな団長がいるんだとさ』

「へー、どこの団長かなぁ？」

神威は知らないフリをして部屋に入っていく。
コンピュータを机の上に置いてもらった。

『こういうの、使っとことも無くて…』

「コンセントは…ここか」

慣れているわけでは無さそうだが、それなりの手際でコンピュータを繋いでいった。

「できた。A、ここのボタン押してみて」

神威の言われた通りにAは動く。
画面がパッとついた。

『わっ、眩しい』

「うんうん、ついた。キーボードの大っきいボタン押して」

『えっと…これ？』

キーボードのエンターキーをAに押させ、神威は少しずつAに慣れさせようとしていた。

「うん、入れた。次は…」

神威はどんどん作業を教えていくが、Aはされるがまま。
何がどうなっているのか分からない様子だった。

「じゃあ最初からやってみようか」

電源を切ってAにやらせようとする。
Aは焦った様子で操作を仕様とする。

『えっとー、最初はどれだっけ』

Aは当てずっぽうにボタンを押す。
当然電源がつくはずがない。

「ヒントはねー、マークだよ」

『マーク？』

本体の少し大きなボタンを押すと画面がつく。

『こ、これか…次が…』

何回かミスをしつつも操作を覚えていくA。
飲み込みは早い方だった。

「できたできたー。今度こそスケジュールについて教えるよ」

『ま、まだあるのか』

Aは疲れた様子で神威の説明を聞いていった。