【刀剣乱舞】役人さんの諸事情 (ページ47)

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４５話胸騒ページ47

薬研が出ていき、準備万端の大勢に入る

部屋を出る前に深呼吸をし、鶯丸の鞘を撫でる

私が鶴丸を引き留め、その間に他の部隊が審神者を救出

つまり、私が鶴丸を見つけるまでは動けない

部屋を出ると、幸いにも廊下を歩いてる刀剣男士はいない

薬研から聞いた鶴丸情報
鶴丸はよく一人でどこかをふらついており、玄関付近でよく見かけるとのこと

足音を立てずに玄関へ向かうと、鶴丸がいた

ゆっくり近づくとこちらを見て、あの冷たい目をする

鶴「誰だ貴様」

物騒な言い方だな

『私は役人の白狐と申します。あなたに御用があって参りました』

鶴丸がいることを確認し、私は耳元のイヤホンを軽く押す

これで向こうに連絡がいく

鶴「…お前、あの時の研修生か」

私を見らずに前を向いたまま鶴丸はそう言った

『…よく分かりましたね。顔半分隠れているのに』

鶴「匂いだ。お前からは不思議な香りがするからすぐに分かる

…何しにここに来たんだ」

鋭い目を向ければ、殺気を感じる

いっそここで聞いてみるか

『あなた、この本丸の審神者が今どこにいるのか知っているでしょう？』

そう言うと、鶴丸の肩が少し動いた

鶴「…さぁ、知らないな。

あと、言っておくが、主をあの部屋に閉じ込めたのは俺じゃない」

『えっ？』

聞いてないことを言われて驚く
それにも関わらずに鶴丸は話す

鶴「みんな俺を疑っているようだが、残念ながらハズレだ

俺はあそこに近づくやつに被害が及ばないようにしていただけだ」

…まって、どういうこと

被害が及ばないように？
ということは…

鶴「主を閉じ込めたのは、一振り目の鶴丸国永だ」

それを最後まで聞く前に私の足はあの部屋へと向かっていた