34話 報告 ページ36
髑「んで、今日の報告は何?」
一応持ってきてたパソコンを通してビデオ通話する
霊力でこちらの声が聞こえないようにしてるから、外に漏れる心配はなし
『...これは、あくまで私の勘なんですけど、この本丸何かあります』
そう言うと、さっきまで上がってた夜髑さんの口の口角が一気に下がる
髑「...何か見つけたのか?」
『今日、ドッジボールをしていたんですけど、ボールが室内に入って取りに行った時、そこに鶴丸国永がいたんです』
鶴丸の名前を言われて夜髑さんの肩がピクッと反応する
そこから内容を話すと、夜髑さんはどんどん眉間にシワを寄せていった
『それで、鯰尾なんですけど、手が震えていたんです
声は明るいんですけど、明らかに震えていて
それに私の姿が見えないように前に立ってて…』
あの時の光景が甦る
たしかに震えていたし、まるで私を守るような体制だった
...明らかに何かある
『どう思います、夜髑さん』
髑「...そうだなぁ。話を聞く限りは、何かありそうだな
近づくなってことは、そこに何かあったのか?」
何か...
『暗くてあまり把握は出来なかったんですけど、壁に金具のようなものがあった気が...』
髑「金具?」
たしかに探してるとき、当たった感触がした
どんな形かは分からないけど、固かった
髑「まだ2日目だし、あまり目立ったことは控えといた方がいいかもな。
しばらくは様子見を頼む。何かあったらすぐに連絡するように
あと、鶴丸国永を気づかれない程度で見張ってくれ」
『わかりました。では、失礼します』
プツンと切れると部屋は一気に静けさを増した
こ「...役人殿。どうなさいました?」
『いや、似たようなことを言われたなーと思い出して』
昨日も蛍丸が控えろとか言っていた
...これは何かありますな
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作者名:三日月 | 作成日時:2018年8月9日 22時