【刀剣乱舞】役人さんの諸事情 (ページ35)

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３３話冷酷ページ35

薄暗い中でもわかるほどの無表情な顔をし、冷淡な目つきで私を見つめている

蜂蜜のような色をした瞳がしっかりと私を捕らえていて、思わず吸い込まれそうになる

こんな怖い空気でも、やっぱ綺麗な顔だな。て思ってしまう

鶴「...ここで何をしているんだ？研修生」

えらく低い声が廊下や、私の耳に響く
ここだけ空気がまるで違う

『...ボールを拾いに来たんですけど』

手元のボールを見て、また私を見る
まるで氷のように冷たい目だね☆

『あの、「もー何やってるんですか眼帯さん！！」

突如、鯰尾が横から私の手を引いて前に立つ

さ、遮られた...

でもちょっと安心する

鯰「すみません、鶴丸さん！ボール遠くに跳ばしすぎて探してたんです！
もう見つかったんですぐ行きますね！」

明るい声でそう言うと、鶴丸は次に鯰尾を見て「そうか」と呟いた

あれ、私もボール拾いに来たって言ったのに何この差
萎えるわー

鶴「ここには一切近づくなよ」

そう冷たい一言を言い放つと、鶴丸はまたどこかに行った
ちょ、めちゃくちゃ機嫌悪いじゃん

『やっぱご飯がまずかったのか…』

鯰「...はぁーｯ、もー眼帯さんうろちょろしないでって言ったじゃないですか！」

言ったっけ

鯰「とりあえず、ボールも見つけたことだし早く皆のところに戻りますよ！」

『ちょ、急に走らないで！？』

鯰尾に手首を掴まれたまま、廊下を走って皆のところに戻る

乱「ちょっと遅かったみたいだけど、どうかしたの？」

あまりに戻ってこなかったからか、心配されていたようだ

鯰「ごめんごめん！結構奥のほうにいっちゃっててさ！さ！続きするぞー」

パッと離された手首を私はじっと見つめる

今「…？眼帯さん、どうかしました？」

ふいに首を傾げた今剣が視界に入る

『あ！ううん！大丈夫ですよ！』

ニコニコしながらそう言うと、なら良いです！と言って自分のチームのとこに行った

…あの時、私の手首を掴んだ鯰尾の手

少し震えていた