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２６話 挨拶 ページ28
翌日
あまり荷物は少ないから一人で楽々といけた
刀はもちろん所持してるよ。乱ちゃんもね
ただ神気を嗅ぎつけられたら困るから私の霊力で抑えている
ｷﾞｷﾞｷﾞ…
到着した本丸の門を押すが、なかなか建てつけが悪い
一応本丸にはこんのすけを通して私が来ることを知らせているらしい
見た感じ、本丸自体は特に問題なさそうだけど…
にしても眼帯はすごく勝手が悪い
片方しか見えんし。右くらっても分かんないじゃん
玄関まで向かってると、向こうで何振りかはしゃいでるのが見えた
粟田口の刀か
立ち止まって見ていたからか、一振りが私の存在に気づいてじっと見てくる
かと思ったら、私のとこまで走ってきた
乱「ねぇ、もしかしてあなたが今日から来るっていう研修生さん？」
最初の言葉を発したのは乱ちゃんだ
あぁ、こっちの乱ちゃんはまだ言葉も発してくれないよ…
そう聞かれたので初心者そうな演技をする
『はい、今日からお世話になります。二週間の研修ですので、よろしくお願いします』
深々と頭を下げると、「お願いします」と声がたくさんした
平「短い期間ですが、よろしくお願いいたします」
鯰「俺、鯰尾藤四郎です！この本丸は刀がたくさんいるから少しずつ覚えて下さいね！」
ニカッと笑った鯰尾は私に手を差し出して握手を求めてきた
少しおどおどして握手をする
とりあえず太刀以外の粟田口とは挨拶を交わして本丸の玄関へと向かった
...今のところ特に異常はなさそう
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作者名：三日月 | 作成日時：2018年8月9日 22時
