【刀剣乱舞】役人さんの諸事情 (ページ13)

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１１話油断ページ13

まだ私こーゆー経験少ないから勘弁してほしいんだけど！！

とりあえず近くにあった布で止血させ、審神者が来るのを構える

天井の柱に隠れて様子を伺う

「...ｯﾁ。何もいねぇじゃねぇか

なんだこの役人まだ生きてんのかよ」

審神者が役人のほうに注目してしゃがむ

今なら抑えて拘束できる

天井から降りてあと少しで首を狙えると思ったとき
ほんのコンマ差で審神者が上を向いた

『なっ...！』

高さはなく、天井から地面に着くのが一瞬なのにこいつは私に気づいた

とっさに構えて足蹴りをする

ガシャーーーンｯ！！

見事に腹に食い込み廊下へと放り出された

役人に被害が及ばないようドアを閉め黒帯のほうへ向かう

少しのびていたみたいだ肩を叩くとすぐに起き上がった

『何のびてんですか！今のうちに拘束しますよ！』

審神者を見るとすでに起き上がっていてこちらに来ていた

嘘でしょ。あの衝撃でそんなすぐに起き上がれないはず

私が動揺する間に黒帯が一瞬で刀を振り下ろした

が、また刀で弾き返される

...あの審神者、ただ者じゃない

霊力は普通だが、他の機能がとてつもなく優れている

挟み撃ちをしたいが、あいにく一本道しかないうえに行き止まり

なんとか黒帯が打ち合っている

勢いよく走り上から刀を振り下ろす

「俺より鈍いな、神経」

そう言われ、私の手首をつかみ壁に叩きつけた

バキィ！！という音とともに壁が壊れて口から血が零れる

...こんな強いとか、聞いてないんだけど...