14106【赤×黄】

ストレート、ド真ん中 ページ5

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「あ、あかんよしげ」





やっとの事で俺が口にしたのは
そんな意味わからんことやった

しげの顔が見れず下を向き目を逸らし

必死に言い訳を考える




「おかしいやん、俺らメンバー同士で」

「あかんやろ、こんな大スクープ
マスコミが飛びつくで」

「しかも今大事な時期で、やっとやりたいこと
やれてきて軌道に乗ってるところやのに…

恋愛とか、あかんよ」





あかん、あかんねん

ずっとメンバーでおるためには
ずっと楽しくおるためには

俺が、自分の気持ち押し通すんは





「…………しげが俺のこと好きなんも
俺がさっき言ったことも全部

ぜんぶ、」





うそや


そう言おうと思っていたのに
その言葉を口に出すことが、出来んかった


ゆっくり顔をあげてしげの方をむくと

さっきの真剣な表情とは違って
柔らかい笑みを浮かべていた




「……淳太、もう一回言うで？……好きや
なぁ、淳太はどうなん？さっきのことは嘘なん？

本心じゃないん？」

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