Episode 23 ページ24
・side Tatsuya
メンバーにバレたあの日からもう1ヶ月が経とうとしていた。
Aとの同棲生活ももう1ヶ月に突入する。
あの日から特になんの変哲もなく、ただ普通に2人で暮らしていた。
仕事にもなんら支障はきたしていない。
気づけばもう俺の隣にAがいる事が当たり前になっていた。
「ふーっか！」
「おーなに？佐久間。」
佐「最近Aちゃんはどんな感じだい？」
「どうって普通だけど笑」
佐「なーらいんだけどさっ！でもAちゃん高二でしょ？そろそろ高三になって〜、進路どーすんだろなーって！」
…あっ。確かに。
全く考えてなかった。
あいつ進路どうすんだろう。
大学とか目指してたりすんのかな。
詳しく聞いた事なかったなぁ…。
「あー、ちょい今日聞いてみるわ〜」
佐「はいはーい！俺も気になるから明日教えてねん♪なんならSnowManのマネージャーになるのもありだぜぇ！」
「そりゃなしだわ笑」
今日の収録もサクッと終わらせて、俺はさっさと帰路を歩く。
たまたまあの公園の前を通ると
耳につけたイヤホンから聞こえるラジオが言った。
[ここで一通。ラジオネーム 思春期女子さん。
私は高校2年生です。
今進路についてとても悩んでいます。私には年上の彼氏がいます。彼が通っていた大学に進みたいですが、周りからは反対されている恋なのでなかなか親に言い出せません。どうしたらいいでしょう。]
それはまるでAのメッセージのようだった。
俺とAは世間から見れば批判をうけるような関係。アラサー近くの俺と現役女子高生の同棲生活。
もし俺がこの公園であの日Aに話しかけなければ、Aは自分と正直に向き合えたのかもしれない。自分の将来についてしっかり考えられたのかもしれない。
今でも思う。俺はあの日、
Aを拾って正解だったのかどうか。
一時の感情でAを俺の家族にした。
Aは“今の家族“と“前の家族“どちらが好きなんだろう。
いや、どちらがAにとって幸せな生活が送れるんだろう。
俺はAが進みたい道を知らなかった。
俺はAを幸せにする事ができるのか…？
俺の耳に凶器が飛ぶ。
[私の経験談としてよ、周りに反対される関係は長く続く事はないですね！そしてそれが影響で進路を邪魔されるなら尚更！一時の恋と、これからの長い将来を天秤にかけてみて！そうすれば答えは見えるはず！]
俺は刺さった凶器を外して直ぐに家に帰った。
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Yuu.memesaku(プロフ) - なべふかさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです…！是非最後までご愛読頂けると嬉しいです。 (2020年4月4日 12時) (
レス) id: b878421b1e (このIDを非表示/違反報告)
なべふか - コメント失礼します!!アイドルのふっかと同棲とかもう…!!幸せすぎます!!ありがとうございます!!更新頑張って下さい!! (2020年4月4日 12時) (レス) id: 2b33477f89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yuu.memesaku | 作成日時：2020年4月1日 0時
