Episode 1 ページ1
・ side Tatsuya
｢お疲れ様です！｣
今日もいつも通り仕事だった。
歌って踊って。メンバーと
どうしたらより良くなるか話し合って。
いつも通りの仕事。
俺の仕事はアイドル。
ジャニーズ、SnowManの深澤辰哉である。
いつも仕事が終わるのは夜の9時近く。
特にリハーサルやレッスンの日はそうだった。
最近はレッスンばっかりだから
毎日同じ時間に帰る。
今日もそう。
いつもと同じ時間に電車に乗り
家へと向かう。
駅から家までの間には
小さくてこじんまりとした公園があった。
人通りも少なく、誰がこんな所で遊ぶんだ？
って所。
でもそんな公園のベンチにいつも通り
その少女は座っていた。
黒くて長い綺麗な髪。
風になびく度に見える綺麗な横顔。
どこか儚そうで、妖艶さを持ち合わせた少女。
彼女はこの時間に必ずこのベンチに座っていた。
最初のうちは全く気にしていなかった。
でも、あまりに美しくいつにも消えて
しまいそうな彼女に
気づくと目が行くようになっていた。
彼女を見つけてから1週間。
ずっと彼女が気になって仕方がない。
俺はアイドル。
ダメだって我慢してきた。
でもとうとう痺れが切れてしまった。
｢…ねぇ、君どうしたの？｣
俺は声を掛けてしまったのだ。
｢…どうでもいいでしょ。｣
｢良くない。最近いつもこの時間ここいるでしょ？｣
｢…なに？ストーカーか何かなの？｣
｢違う違う笑 この通り、帰り道なの。｣
｢…あっそ。｣
俺は彼女の隣に座った。
｢なんで隣に座るのよ。｣
｢気になったから。どうしてここにいるのか。｣
…いざ間近で見てみると本当に綺麗な人だった。
鼻筋も綺麗に通っていて、目も綺麗な二重。
まるで絵に書いたような女性だった。
俺は質問してみる。
｢今何歳なの？｣
｢見て分からない？高校生。17歳。｣
彼女は紺色のブレザーを着ていて、中には
真っ白なワイシャツ。
ベンチの下にはスクールバックが置いてあった。
｢こんな所でどうしたの？｣
｢あなた、私に説教するつもり？｣
｢違う。気になっただけ。教えてくんない？｣
彼女は少し考える素振りを見して
俺の顔を覗き込んできた。
｢新手のナンパとかじゃないよね？｣
｢違いますよ笑｣
｢…じゃああなたにだけ教えてあげる。｣
彼女は少しだけ俺に心を開いてくれたように見えた。
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Yuu.memesaku(プロフ) - なべふかさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです…！是非最後までご愛読頂けると嬉しいです。 (2020年4月4日 12時) (
レス) id: b878421b1e (このIDを非表示/違反報告)
なべふか - コメント失礼します!!アイドルのふっかと同棲とかもう…!!幸せすぎます!!ありがとうございます!!更新頑張って下さい!! (2020年4月4日 12時) (レス) id: 2b33477f89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yuu.memesaku | 作成日時：2020年4月1日 0時
