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▽イゾウside
早足でオヤジの部屋へと行けば
「…ぐらぐらのみ…これ？」
「グララララ！ちげぇなァ。」
Aの真剣な声と楽しそうなオヤジの声が聞こえてきた。
(待て、グラグラの実？)
ドアの向こうから悪魔の実について聞こえてきた。あの子に悪魔の実について教えているのか。
(…オヤジがそう判断したなら…いいか。)
おそらくオヤジだって悩んだ筈だ。オヤジが考えなしにAに教える筈がない。あの子は賢いから。
「オヤジ、A。」
部屋へと入れば
「！いぞう！」
「グララララ。」
ぴょこん、とオヤジの膝から顔を出したAに笑い、
「いい子にしてたか？」
「うん。あくまのみ、おしえてもらったの。」
楽しそうなAはどうやら勉強好きらしい。もう少し絵本を買えば良かったか。
「そうか。」
「グララララ。イゾウ、Aは字が読めねぇし書けねぇらしい。」
「！…じゃあ教えないとなァ。」
Aは賢いのに字が読めないし、書けない。オヤジの言葉の裏には、おそらくAの出生の謎についてだろう。
「！おしえてくれる？」
嬉しそうなAに笑う。
「Aは勉強好きだったか。」
「？ちしきをえるのはすき。おもしろいから。」
いぞうはあくまのみたべてないみたいね、と言うAに少し驚いた。
「…分かるのか？」
「？なんとなく。」
「グララララ！オレも当てられたなァ。」
「へぇ。」
「…へん？」
恐る恐る聞くAに安心させるように笑う。
「変じゃないさね。」
「…ほんと？」
「Aの個性だろう？」
Aを抱き上げて頭を撫でる。
「…こせい…」
ぽつり、と呟いたAは何かを考えているようだ。
「さて、そろそろアイツが来るだろうからサッチにおやつでも貰いに行こうかね。」
「グララララ。行ってこい。」
オヤジは笑って送り出す。オヤジも思っていたのだろう。するとAが
「…！とうさま、ぐらぐらのみみつけてない。」
「グララララ！分かったら持ってこい。いつでもいいぜ。」
「！はい。」
嬉しそうに少しだけ笑ったAを見ていると
「あとエースに見せてもらえ。」
エース？
「えと、…めらめらのみ！」
「あァ。エースはロギアだからなァ、グララララ！」
結構しっかり教えているのか、と苦笑する。
「はい。とうさまおしごとがんばってください。」
ばいばい、と手を振ったAにオヤジもまた手を振り返した。
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麗葉 - 少年陰陽師を私は知らないんですけど、それでもとても面白かったです！続きも楽しみにしてます！ (5月30日 17時) (
レス) @page40 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
もっくん(プロフ) - 質問以外、コメントを返すことはしないと思いますが、励みにはなっておりますので感想聞かせて頂けると幸いです◎ (2023年4月24日 2時) (レス) id: 55d108408f (このIDを非表示/違反報告)
もっくん(プロフ) - いつのまにか沢山のコメントありがとうございます。何となく、ふと戻って来てきみてこんなにも沢山の人に読んで頂けて嬉しいです。これからも亀よりも遅いし、気ままに更新していこうかなと思っております。 (2023年4月24日 1時) (レス) id: 55d108408f (このIDを非表示/違反報告)
リラン(プロフ) - たまらなく嬉しいコラボ作品です！続き楽しみにしてます！ (2022年12月23日 0時) (レス) @page42 id: f068be0892 (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - このお話しを見つけてから、一気に無我夢中で読んでしまうほど、面白いお話しです！！読めば読むほど主人公にも、イゾウさんにも、オヤジさんにも、白ひげ海賊団共々幸せになってもらいたいと思いました！これからの続きも楽しみにしております！！ (2022年9月16日 10時) (レス) @page42 id: 1141f035c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっくん | 作成日時：2017年6月17日 12時
