【おそ松さん】脱出ゲーム

長男だから ページ34

ーー 一松sideーーー


おそ松兄さんが一匹倒した。

そうなると他の虎が怒ってこっちに牙をたてる。



カラ「まずい、逃げるぞ。」



俺たちは逃げようとした。


しかし____。




十四「何…やってるの…？おそ松兄さん…」




おそ松兄さんは、その場から離れようとしなかった。

ただ、ずっと立っていた。



おそ「…お前ら、先行ってろ。」



…………え？


なん…で？



おそ「ここは俺が食い止める。

だから先に行け。」


確かにおそ松兄さんは虎を気絶させるほどの力を持ってるけど…


この数は流石に無理なんじゃ…。



一「……っ！でも…っ！！」



おそ「早く行けっ！！！！！！」



大きな声で怒鳴られた。

…もう、返す言葉がない。



おそ「お前ら、俺を誰だと思ってるんだ？



“長男様„だろ！



これくらい言うこと聞けっつーの！」



“長男様„

その言葉を聞くと、なぜか安心感がでてしまう。

そんな自分にムカつく。


長男だからって、カラ松みたいにカッコつけないでよ…。




一「…わかった。」



俺は涙を目にためながらそういった。

そして、出口に走りだした。


走っている途中にためていた涙が溢れる。



一「おそ松兄さん…ああああああああああ」



おそ松兄さん、今までありがとう…。


そして、さようなら…。





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