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「大丈夫だった？」
五時間目の終わり頃、再び体操服姿でこんそめくんがカーテンから覗く。
「あーうん。元気だよ」
「きんときさん心配しちゃうから気を付けてね」
「…言ったってこと？」
「さぁ？」
ジト目でこんそめくんを睨むが気にしていないらしい。
もぞもぞとベッドから体を出す。
「授業出る」
「大丈夫…？どこの授業行く？」
「美術」
「着いてく」
着いてくるんだ…。
紙にベッドを使った事を書き記す。
我ながら名前が上手く描けた気がする。
「教室に戻んないと」
「そうだね…」
保健室を出てゆっくりと歩みを進める。
―――――
「なんかー…増えたね」
「だね」
後ろをちらっと横目で見れば、楽しそうに話すかねごんさんとたらこさん、そして焼きパンさん。
皆ちゃんと美術の教科書を手に抱えている。
私達がそれぞれ教室に戻って教科書を取りに行くと、偶然三人と会ってしまい、行動する事になってしまったのだ。
自分がやりたい授業行けばいいのに…という言葉は口に出さないでおく。
楽しそうだから何とも言えない。
―――――
一年生の美術の授業はペアでお互いを描いたり、物体をデッサンしたりするのが主な授業らしい。
いつ行っても誰とも差がつかなくていい。
今日はペアでお互いを描き合う。
誰とペアなろうかな…と思いながら配られたスケッチブックのページを捲る。
「Aさん、一緒にせん？」
声の方向を見るとたらこさんがこちらを見つめていた。
「良いよ。やろっか」
たらこさんに着いて行きたらこさんの前に座る。
先生の話を聞き、どちらが先にデッサンするかを決める。
ジャンケンで私が最初に描くこととなった。
筆箱から鉛筆を取り出してたらこさんを観察する。
やっぱり良く見れば見るほどたらこさんは美人である。声さえ出さなければ女の子…ということは何回も言っていると思う。
紙に描いたりたらこさんを観察をするのを繰り返す。
「あ、そうそうAさん」
「…？はい」
「俺描きたくないから時間いっぱいまで描いていいよ」
「評価は…？」
「元々今日の六時間目は受けるつもり無かったし。来てるだけでも評価貰えるから」
たらこさんは座っている形を一つも変えずに淡々と話し続ける。
「…描かれてる側も悪くないしね」
にこっと微笑むたらこさんの顔は太陽に照らされていて、もっと綺麗に輝いているように見えた。
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ゆいな(プロフ) - ナナ(咲海)さん» あのパンダさんみたいにやらk……んん、コメントありがとうございます！読者様も御身体に気をつけてください。 (2022年12月2日 22時) (
レス) id: a2749f031c (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(咲海)(プロフ) - すみません、初めてのコメントこれはやらかしですよね()いつも面白くて見てます!!体に気をつけて更新頑張ってください!! (2022年12月2日 7時) (レス) @page34 id: 3f154df861 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(咲海)(プロフ) - ア…本………ｶｲﾀｲ……(うつった) (2022年12月2日 7時) (レス) @page34 id: 3f154df861 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 紅さん» 初コメありがとうございます！もっと面白いって思ってくれるように邁進いたします！多分 (2022年11月22日 18時) (レス) id: a2749f031c (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2022年11月21日 19時) (レス) @page13 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいな | 作成日時：2022年11月18日 17時
