joyeux ページ35
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お祭り当日にも関わらず、空席がない程の人で賑わう店内
夢中で作業をしてたら、悲しい気持ちなんて吹っ飛んで、
颯太の事を考えなくて済んだ。
今日だけで数え切れないほど聞いたドアベルの音に
いらっしゃいませ、と接客に向かう。
「お前何してんの？」
何故か目の前にあった眉をしかめる彼の姿に、
一気に引き戻される。
『、くろだ』
「うちむとお祭り行くって言ってなかった？」
『…、バイト入ってたの忘れてて』
「馬鹿なの？」
そう近付いてきたと思ったら、急に腰に回される腕にビクッと体が跳ね上がる。前に戻ってきた黒田の細い腕にかかっていたのは私が今の今まで身につけていたエプロン。
『なに？返してよ、』
「行ってきてうちむのとこ。」
『無理だよ。今忙しいの、』
エプロンを取り返そうと手を伸ばした途端、
背後から聞こえたあじくんの声に驚いて振り返る。
「あーやっと来た、！！！」
「ごめんあじ！！お待たせ！！！！」
『え、ちょ……』
「名紬ちゃんから、事情聞いてさ。ごめんね早く気づいてあげられなくて」
『いや、……私まだやります、、！』
「いいって。今日じゃなきゃ意味無いの。うちむも言ってたでしょ？」
それに、今日祭り行く人いなくて暇なんだわおれ！！
黒田と行きたい人なんて山ほどいる。
きっと、誰かと約束していたんだろう。
私から取ったエプロンを付けて、いいから早く行って。と
優しい口調で私の目を見る黒田の優しさに甘えて ありがとう。と呟く、
浴衣姿の人で賑わう道を走りながら、公園に向かう途中の信号を待っている間に、名紬から送られたメッセージに目を通す。
内村、滑り台の下のところにいる。というメッセージに ありがとう。と一言返して、また走り出す。
夜とはいってもこの季節に全速力で走って汗をかかないわけが無い。ろくにメイクもしてないし、髪だってぐしゃぐしゃだ。約束してた浴衣だって着てない。
そんなことを考えてたら公園の入口でピタッと止まってしまう足
約束を破った上にお祭りに来ていると言うのに
可愛さの欠けらも無い今の私に、颯太はなんて言うだろう。
目の前を行き交う人達がキラキラして見えて、思わず零れそうになった涙を拭った途端、後ろから聞こえた声
A、…？
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なそそ(プロフ) - ucst0307さん» うわあもうまさに私がお届けしたかったのがハラハラきゅんきゅんなのでめちゃめちゃ嬉しいです(;_;)是非是非！読み返して頂けたら幸いです、！お付き合い頂き有難うございました!! (2021年4月1日 15時) (
レス) id: 98a4674b54 (このIDを非表示/違反報告)
なそそ(プロフ) - はるかさん» 本当に嬉しいです、！あまり更新出来ていない時期もありましたが最後まで読んで頂けたらと思います！お返事遅れてしまって申し訳ありません(><)お付き合い頂き有難うございました!! (2021年4月1日 15時) (レス) id: 98a4674b54 (このIDを非表示/違反報告)
ucst0307(プロフ) - ついに終わってしまいましたね（ ; ; ）ずっとハラハラきゅんきゅんしながら読ませていただいてました！絶対読み返します！ありがとうございました！！ (2021年4月1日 12時) (レス) id: f62ccc5a63 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 作者様のお話、ordinaryがほんとに大好きでいつも楽しく読ませて頂いています！更新楽しみにしてます。これからも頑張ってください！！ (2021年3月21日 13時) (レス) id: ba6e4ad784 (このIDを非表示/違反報告)
なそそ(プロフ) - あおおおおんさん» やばいですか！？？ありがとうございます！！（？）更新頻度はあまり高くないですがこれからも読んで頂けると嬉しいです(><) (2021年3月7日 15時) (レス) id: 9bade5f072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なそそ
| 作成日時：2021年1月23日 15時
