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Désir ページ21











「ねえ昨日なんで打ち上げ来なかった!?」


「あ、すまん弟とご飯食べてた」


「てか来んの遅くない?今日、」


「寝坊。見て酷いでしょ今日の顔面」


「いつもと変わんないよ」


「それは喜んでいいのか駄目なのか」








いつものテンションで話しかけてきたのは私の数少ない女友達である 名紬(なつみ)








いつもより数分起きるのが遅かった、だけならまだいいものの、年頃の男子高校生が倍近く増えてるもんだから朝から洗面所が大混雑して、まともに化粧をする場所も時間も無く、




結局、駅から学校まで全速力を出したお陰で、席について数分経って今も荒くなった息は収まらない









「で?今日も内村は置いてきたと」


「だって起きないんだもん」


「まあ楽しそうな朝ですこと、」


「是非体験してほしい」


「内村と絡んだだけで女子の視線しんどいから遠慮」


「それな私もできることなら赤の他人になりてえ」









私の女友達が少ない理由は、間違いなくあの男であの顔面だから告白なんて日常茶飯事で、告られる度にごめんおれ好きな子いんの、と断ってるらしい。






そこまでなら、もう少しは私の女友達だっていたと思うし、私だってまだ許せた。





だれなの?その好きな子、 って質問に川崎A!!!なんてド直球に答えるもんだからそりゃもう敵が増えに増え続けてしまう。







「まあ許してやんなよ。ただただ好きなだけなんだし」


「その好きもさあ、ただなんか妹としてみたいなんじゃん?」


「さあ、それは知らないけど」


「女の子振るための材料にされるのはごめんだね、!!」


「割と本気かもよ?」


「え?」


「てか私は、内村あんたのことは本気で好きだと思う」


「ないない。もしそうだったとしても一緒に居すぎて感覚バグってるだけで、すぐ元に戻るよ」


「どうかなあ ……、?」







これから楽しみだねえ、なんて意味ありげに笑う名紬
に問い詰めたくもなったけど、長時間画面と向き合っていたせいでまともな睡眠時間も取れてないことに気づいて、今日ばっかりは寝かせてくれ、と心の中で担任に願って机に突っ伏した。









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なそそ(プロフ) - カスミソウさん» 細かいところに注目して頂けてとても嬉しいです(;_;)とても励みになります、、!!有難うございます。頑張ります!! (2021年3月21日 16時) (レス) id: 9bade5f072 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ(プロフ) - 平塚くんの「堂々と好きでいていいんだよ、」という言葉がなんかいろいろ心に響きました、、ordinary大好きです!焦らず、作者様のペースでゆっくり更新まってます!大好きです。 (2021年3月15日 10時) (レス) id: 6db1a71cd8 (このIDを非表示/違反報告)
なそそ(プロフ) - たぬらさん» そう言って頂けて本当に嬉しいです、、後数週間は頑張れます有難うございます、!少しでも多くお話を書くよう心がけるので是非これからも読んで頂けると幸いです、! (2021年1月10日 5時) (レス) id: 1a9c982c73 (このIDを非表示/違反報告)
たぬら - 続きが見たくてしょうがないです、、、。 (2021年1月8日 13時) (レス) id: 0545fdce9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なそそ | 作成日時:2020年11月30日 2時

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