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北斗side
高地「おまっ…息止めんなって何回言ったら分かるんだよ！あ、こら！逃げんな！」
聴診器片手に、ぷんすか怒る高地とケラケラ笑いながらトイレに逃げ込むA。
もー、なんでこうなるんだよ…。
京本「おかえり。寝てないんじゃない？疲れた顔してるよ。」
「あー、それは。ジェシーってよりか、あれのせい。」
伸びをしながら階段を降りてきた京本が、俺の指の先を見て呆れたように息を吐いた。
「京本は？もう平気、なの？」
京本「うん。もうバッチリ。ご迷惑おかけしました。」
「や、全然、迷惑とかじゃ…ないから。元気ならよかった、うん。」
A「んふ、たいちゃんもほくちゃんもモジモジして、ウケるね…！」
いつの間にかリビングに戻ってきていたAにイジられて、高地にも爆笑されて。
なんでそこが団結してんだよ…。
「で？お前、朝ごはん食べたの？」
A「ん〜？食べたよー。おにぎりいっぱい作ったから、ほくちゃんたち食べてね。」
高地「おにぎり何個食った？怒んないから言ってみな〜。」
甲斐甲斐しく俺たちの朝食を準備するAを座らせて、怪しく動きまくる目を見つめると観念したように、食べてないってさ。
京本「ん、じゃあゼリーは？ジェシーが買ってたやつ、食べてくれたらありがたい。」
そう言って京本が持ってきた桃のゼリーを、ちびちびと食べ始めたのを見て、俺たちもおにぎりを頬張った。
.
京本「じゃあ、Aはもう高校行かなくていいの？」
A「そうだよ〜自由登校。後は卒業式の練習に何回か行って本番で終わり。だから、ジェシーのお世話は私がやるから！いっぱい助けてもらったから、今度は私が助けるの。」
食後のお茶を飲みながら、そう話すAの目は異様に燃えていた。
高地「俺はお前が怖いよ。なんか、共倒れしそうな気しかしない！せめて飯食えるようになってからにしろ、な？」
A「食べてるもん！ゼリー食べたし、お茶飲んでるし！喘息、治った！元気！」
京本「ふっ…信憑性ゼロだよね。今日みたいに家のことも、全部抱え込まないでいいんだからね？」
ほっそい腕で力こぶを作ってみせるAの頑張りたい気持ちは痛いほど分かる。
分かるからこそ、倒れた時の痛みも分かるんだ。
「Aが辛いと、ジェシーも辛いからな。ジェシーの家族はAだけじゃないんだから。みんなで一緒に支えていこう。」
小さな肩を抱き寄せて、頑張りすぎないように…と願いを込めた。
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雅(プロフ) - 更新ありがとうございます！そして、感動をありがとうございます！ (8月16日 19時) (
レス) @page30 id: 7007161c36 (このIDを非表示/違反報告)
結夏(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ほぼ毎日何度も何度も読み直しています！きなりさんのお話大好きです！応援してます！ (8月16日 6時) (レス) @page30 id: 27b7b36f37 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - 数日前からまた1から読み返していたばかりだったので、新しく更新されていてとても驚きました！！すごく嬉しいです🥰これからも無理のない程度に楽しみながらお話をあげてくださると嬉しいです！応援しています🫶 (8月16日 1時) (レス) @page30 id: c72fa43d6e (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 更新されたこと、とても嬉しいです。ありがとうございます。きなりさんのペースで、また物語を紡いでくれたらと思います。 (8月15日 23時) (レス) @page30 id: 607ec5cd06 (このIDを非表示/違反報告)
雅(プロフ) - 色々大変でしたね💦更新ありがとうございます😌 (2022年9月26日 23時) (レス) @page20 id: 7007161c36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2022年6月20日 20時
