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田中side
比較的静かだった夜勤を終えて、ナースステーションできょもとひと休み…とはいかず、この後到着予定のお姉さんを受け入れる準備を。
別々で不安定になられるよりかは、二人一緒にいてくれたほうが助かるしな…と、慎太郎のぶっとび案にも驚かなくなってきた自分が恐ろしい。
京本「貧血？めまい酷いんだっけ。」
「んね。とりあえず来たら採血お願いしていい？そのままルート繋いじゃって、今日は安静で。」
京本「了解。俺もAの横で仮眠して帰ろっかな〜。」
「それ夜まで起きないやつだよ…。ちゃんと家帰ってね？」
京本「もー。その言葉ブーメランで返ってくるって、分かって言ってんの？…どうせ泊まるんでしょ。」
もう一個ベッド運ばなきゃ？なんて言いながらラウンドに行くきょもを苦笑いで見送って、溜まりに溜まったカルテ整理に手をつけた。
ﾊﾟｻｯ
森本「樹せーんせ、これ誰のだと思う？」
あとちょっとでカルテ整理も終わりって時に目の前に差し出された採血結果の用紙。
うえぇ、ひっくぅ…
何この数値…
「んえ？あ、慎太郎？うそ、もうそんな時間か！えぇー、ってことは、これあいつの？」
森本「めっちゃ集中してたもんね。はーい、大正解でーす！ちなみにきょもが採血しただけで大号泣。ジェシーの前なのに珍しいから俺らもびっくりしちゃって、きょもがしばらくそばについててくれるって。」
凛々しい眉毛を下げて、困ったように話す慎太郎の顔を見ればAの状態もなんとなく想像がついてしまう。
「じゃ、俺も行ってこよっかな〜。今なら秒で寝れそうな気がする。」
森本「夜勤明けなのにごめんね…。俺もちょいちょい顔出すし、高地たちも夕方来るって言ってたから、ちゃんと帰ってね？」
くーん…って効果音が付きそうなくらい眉を下げた慎太郎の頭を撫でて、歩き出す。いつまでたっても気遣い屋の末っ子には手が焼けるんですよ。
―あ、じゅり…。
きょも〜って声をかけて部屋に入ると、予想外の光景。
「ふふ…。ジェシーがとんとんしてくれてたの？ありがとね。」
ジェ「うん。A泣いちゃったから、俺が。だってね、注射いたいもん。でもがんばらないと、もっといたいもんね。」
ベッド横の椅子にちょこんと座って、Aのお腹をリズムよく撫でるジェシーは、柔らかな笑顔でそう言った。
「で、やっぱしきょもは寝てんのね…。」
ジェ「くふふ…！俺がとんとんした！」
…何やってんのよ。
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雅(プロフ) - 更新ありがとうございます！そして、感動をありがとうございます！ (8月16日 19時) (
レス) @page30 id: 7007161c36 (このIDを非表示/違反報告)
結夏(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ほぼ毎日何度も何度も読み直しています！きなりさんのお話大好きです！応援してます！ (8月16日 6時) (レス) @page30 id: 27b7b36f37 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - 数日前からまた1から読み返していたばかりだったので、新しく更新されていてとても驚きました！！すごく嬉しいです🥰これからも無理のない程度に楽しみながらお話をあげてくださると嬉しいです！応援しています🫶 (8月16日 1時) (レス) @page30 id: c72fa43d6e (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 更新されたこと、とても嬉しいです。ありがとうございます。きなりさんのペースで、また物語を紡いでくれたらと思います。 (8月15日 23時) (レス) @page30 id: 607ec5cd06 (このIDを非表示/違反報告)
雅(プロフ) - 色々大変でしたね💦更新ありがとうございます😌 (2022年9月26日 23時) (レス) @page20 id: 7007161c36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2022年6月20日 20時
