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沢山の洗濯物を抱えて、立派な芝生のお庭へ続くガラス戸を開ける。
「さむ…っ、ｹﾎｹﾎ…」
早く干しちゃおうーっと。
最初は恥ずかしかったパンツも、今では無の感情。
ほくちゃん意外と派手なんだ…とかね！
田中「パンツ片手にニヤけるのやめて〜(笑)」
「わっ！びっくりしたぁ〜！だって派手じゃない？」
田中「ハハッ！まじだ！」
ほい、これって私のもこもこパーカーを肩にかけてくれて一緒に洗濯物を干してくれた樹くんのおかげでいつもより早くおーわった！
けほっけほ…
お手伝いのお礼に、樹くんのコーヒーを淹れる。
ママが好きだったから、ちょぴり得意なドリップで。うん、上手にできた〜！
「樹くんどうぞ！」
田中「おー！さんきゅ。ん、うまい！」
「よかった〜！ｹﾎｯ…ちょっとお部屋行くね〜」
ふぅ…
さっきから感じる胸の違和感…
樹くんの視線はビシビシ感じてるけど、振り返ったら負けだA！
足早に自室に入ってドアを閉めた。
ベッドに腰掛けて深呼吸。
おさまれ…おさまれ…
願いは虚しく、本格的な発作になった。
ｺﾞｯﾎｺﾞﾎ
吸入…吸わなきゃって思うのに、力が入らなくて上手くいかないっ…
ﾋｭｰ…ｺﾞﾎｯ…
A〜入るよ？
樹くんが入ってきた時にはもう上手く息が吸えなくてベッドに倒れ込んでいた。
田中「A！薬は…？せーので吸うぞ〜せーの！」
後ろから抱え込むようにして支えてくれたおかげで、薬を吸うことができて…そこからは覚えてない。
.
田中side
洗濯物干してる時から気になってたAの咳。
俺にバレないようにってそそくさと部屋に戻る姿を見送ったけど、なんとなく嫌な予感。
ドアをノックしても返事はなくて、部屋に入ったら発作に苦しむAがいた。
かろうじて薬を吸えたAは気を失うように眠ってしまったから、ベッドに寝かせる。
はぁ…焦った〜。
まじでこいつ…！
コツンとグーでげんこつ。
後であいつらに怒られればいい！！
ーただいまぁ〜
あれ？樹いないの？
夜勤明けのきょもが帰ってきた。
ガチャっとAの部屋から顔を出すと、ちょっと疲れた顔のきょも。
京本「A？調子悪い…？」
「んー、さっき発作起きて、いま寝てる。それよりさ〜隠してたのよ、このお嬢さん。」
京本「はぁ〜、やっぱそうなるか…。まだまだ心配ですねぇ〜」
サラサラとAの髪を撫でたきょもは、俺も寝よ〜って隣に寝転んだ。
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きなり(プロフ) - こころさん» 嬉しいコメントありがとうございます…！！こうして言葉で伝えてくださると、とても励みになります＾＾楽しんでいただけるように、頑張ります。今後もよろしくお願いします！ (2021年9月14日 22時) (
レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
こころ - いつも楽しく読ませてもらっています！毎日更新されるのが楽しみです。これからも更新頑張ってください！ (2021年9月13日 21時) (レス) id: b96a3cc535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年8月28日 23時
