優先順位は ページ34
バッサリ切った髪はみんなに好評で、会う人みんなに撫でられた。なんかご利益あるのかな…？(笑)
課題も無事に終わって、指の抜糸も昨日終了！
やーっと自由になったから、今日はジェシーとのんびりする予定で病院に来た。
「ジェシーおはよう〜！…あれ？」
病室に入ると、誰もいない。
車椅子もないし、リハビリかな？戻ってくるまでおひさま行こっかな〜
プレイルームが近づいてくると、聞こえてくるかわいい声。ついついニヤける頬を抑えて、早歩き。
ーあー！Aおねーちゃんだ〜！
1人の子の声にみんなが振り返って、手を振ってる。
「ひさしぶり〜！あれ？今日お勉強もう終わったの？」
時間的にはまだ授業中のはずなのに、院内学級の教室は暗いまま。
プレイルームにも、数人の子どもたちだけだった。
ーなんかね、みんなおねつなんだって！うつっちゃうからおひさまお休みなんだよ！
ーおれたちげんきだから、ここであそんでるの！内緒だよ？
ーけんともおねつこんこんよ？
一緒に遊ぼって言われて、絵本読んだりブロックしたり。その間にぽつぽつ出てくる心配な話に、今すぐ駆けつけたくなるけど、この子たちを放っておくわけにもいかず…
そんな時。
相葉「あれ〜？こんなところで遊んでていいのかな〜？もうすぐお昼ご飯の時間でしょう。」
勝利「ほら、看護師さんが探しにくる前に一緒にお部屋戻ろっか！」
救世主の登場で、ホッと一息…。勝利先生と手を繋いで病室に戻るみんなに手を振った。
相葉「Aちゃん、ごめんね？気付くのが遅くなっちゃったね…。」
そう言って謝る相葉先生の顔には大きなマスク。そういえば勝利先生もしてたな…。
相葉「今ね、ちょっと病棟でインフル流行ってて…Aちゃんも苦しいけどマスク、着けててくれるかな？」
どうぞって渡されたマスク。息苦しくなるからあんまり好きじゃないんだけど…目の前で眉毛をハの字にしてる相葉先生を見ると、着けない選択肢は無かった。
「ジェシーも健人も、ですか？会えるかな…？」
相葉「健人は昨日熱が出てね…心臓のこともあるから看護師さんの近くにお引越ししてるよ。ジェシーはどうだろう…お部屋にいなかった？」
「うん…。とりあえず、お部屋で待ってみます。」
あんまり長居はしないこと。って相葉先生と約束してとりあえずナースステーションへ。
いつもと違ってバタバタ忙しそうな看護師さんたちに声をかける勇気はなくて、そっと後にした。
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きなり(プロフ) - こころさん» 嬉しいコメントありがとうございます…！！こうして言葉で伝えてくださると、とても励みになります＾＾楽しんでいただけるように、頑張ります。今後もよろしくお願いします！ (2021年9月14日 22時) (
レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
こころ - いつも楽しく読ませてもらっています！毎日更新されるのが楽しみです。これからも更新頑張ってください！ (2021年9月13日 21時) (レス) id: b96a3cc535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年8月28日 23時
