月に1度の嫌なヤツ ページ11
ｺﾝｺﾝｯｺｺﾝｺﾝｯ！
軽快なリズムのノックで起こされた今日。
森本「Aおはよー！朝だぞー！」
「…あっちいって、慎ちゃん。」
森本「わかったよぉ〜。…じゃなくて！そろそろ起きなさいな！ほい、熱測って。」
実は慎ちゃんが来る前から目は覚めていた。
目の前がぐるぐる回る感覚と、だんだん増してくる下腹部の痛み。そして、嫌な予感がするパジャマ…。
今日はたしか、樹くんが昨日から夜勤でその他は朝からお仕事のはず。
みんな私に気づかずに、早く仕事に行って欲しい…
なーんて願いは届かなかった…
森本「なぁ、どっかしんどい？体温低いし、手も冷たい。おー、目の下も真っ白…。ちょっと待ってて。」
バタバタと階段を降りていった慎ちゃん。
よし、今のうちに…。
気合を入れてベッドから起き上がる。途端にクラクラして、思わず柵に倒れこんでしまった…
おまたせ…ってA！
森本「ちょいちょい、無理しないの！」
京本「慎太郎そのままよろしく〜」
北斗「これ、着替えね。」
駆け寄ってきてくれた慎ちゃんの後ろから、たいちゃんとほくちゃん…。
おし、つかまって〜
慎ちゃんの逞しい腕につかまると、よいしょって抱き上げられた。
「ぅわっ！慎ちゃんダメっ…汚れる…！」
絶対に漏れてるのに…(泣)
部屋から出て連れてこられたのは、お風呂場。
森本「俺ドアの前にいるから、着替えてちょこっと身体流しておいで？ふらふらしたら声出して呼んで？」
ほいって渡されたのは、ほくちゃんが準備してくれた着替えと…ナプキン。
あぁ、気付かれてたんだ…
なんとも言えない気持ちになって、無言でお風呂場のドアを閉めた。
汚れたパジャマを洗って、シャワーを浴びて。
ーおーい、だいじょうぶ？
慎ちゃんの言葉は、シャワーの音で掻き消す。
情けなさで流れる涙も、シャワーで流した。
下着をなんとかつけたところでもう限界…。
A〜？あけるよ？
寒いなぁ、早く服着ような。
高地がスープ作ってるってさ〜
うし、ここ乗れ！
下着姿の私に驚きもしない。
手際良く着替えさせてくれる。
さりげなく支えてくれる。
家の中でも仕事をさせてしまう自分が情けなくて、涙で慎ちゃんの肩を濡らさないように必死で耐えた。
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きなり(プロフ) - こころさん» 嬉しいコメントありがとうございます…！！こうして言葉で伝えてくださると、とても励みになります＾＾楽しんでいただけるように、頑張ります。今後もよろしくお願いします！ (2021年9月14日 22時) (
レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
こころ - いつも楽しく読ませてもらっています！毎日更新されるのが楽しみです。これからも更新頑張ってください！ (2021年9月13日 21時) (レス) id: b96a3cc535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年8月28日 23時
