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北斗side
「佐藤さーん、中どうぞ」
見知った顔が…と思ったけれど、今日はAじゃなくて弟のジェシーくん？の予防接種らしい。
クリニックに入ってきた時から、綺麗な瞳がうるうるしていて、こりゃAの弟になっただけあるわって俺の中で納得。
現に今、高地の待つ診察室へ歩く速度がカメよりも遅い。
おてて繋いでいく？と手を出せば、そっと重ねてくれてちょっと安心。
「お兄ちゃんが、ほくちゃん？」って聞いてきたジェシー。Aに聞いたんだな…。
「ちっくん、いたいかなぁ…？」のひとりごとは、無視させていただいた…。
.
高地「はじめまして、高地優吾です。おいしゃさんです。よろしくね。おA教えてくれるかな？」
ジェシー「さとう、ジェシーです…。7さいです。いちねんせいです。Aがこーちのちゅーしゃはいたくないよっていってたけど、ほんと？」
ぶっっっ！！！
純粋無垢な質問にオロオロする高地を見て吹き出してしまった俺。
高地に睨まれたけど…Aもやるなぁ〜(笑)
高地「痛くないのにいつもAは泣いちゃうけど、ジェシーは強いもんね〜？」なんて…
こいつら、ガキかよ(笑)
高地「じゃあ、まずジェシーが元気かな？って、先生に見せてくれる？お熱測ろうか。」
お耳貸してねって、体温計を耳に入れるとくすぐったいのかもぞもぞするジェシー。ピピピっと鳴った温度は36.7℃。おっけー。
高地「お熱ないね！じゃあ次は、もしもしさせてね〜」
ジェシーの後ろから服をあげながら、ちょこっとだけ腕を抑える。
高地「北斗といっしょに深呼吸ね〜。吸って〜吐いて〜、吸って〜吐いて〜。うん、ドキドキしてるけど、元気ね」って苦笑いの高地
だよね、音聞かなくても分かるわ、このドキドキ。
高地「よし、さいごにあーんってカバさんのお口できる？…んー、ちょっとごめんな」
高地が舌圧子を口に入れた途端、ジェシーの手が動いたから、やんわり抑制。
ジェシー「ぅえっ！んぇ…それいやだぁ！」
嘔吐反射が強いジェシーの背中をさすりながら、高地と目を合わせて注射の準備に向かう。
高地「ごめんごめん、もうおわり、ね？よし、ジェシーが元気だから、嫌なことは早く終わらせよっか！」
その言葉を合図に、診察室にはジェシーの泣き声が響き渡った…。
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うる(プロフ) - はじめまして。この小説が大好きで、涙が止まらなくて、最新話まで1日で読み切りました。読み返したいと思う程でまた最初から読み返しています。これからも作者様の書く小説がゆっくりでも更新されるのを楽しみにしています。素敵なお話をありがとうございます！！ (2021年10月5日 16時) (
レス) @page17 id: 40a0db498e (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - みーちょんさん» はじめまして。嬉しいお言葉ありがとうございます！わっしょい！(笑)続きもよろしくお願いしますー！ (2021年9月23日 10時) (レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
みーちょん(プロフ) - 初めまして！題名に目を惹かれて読み始めましたがもつ涙が止まりません！素敵なお話ありがとうございます。そして倒れるとか苦しいのとかわっしょい！！といいますか…あの看病される系のお話大好きなので嬉しいです(語彙力)続きも読んできます！ (2021年9月22日 3時) (レス) @page46 id: 61a5c2e382 (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - シヤさん» はじめまして。コメントありがとうございます(泣)シヤさんの言葉に泣きそうです…！！ご期待に添えるよう、ただいま続編制作中です！しばらくお待ちくださいねー！ (2021年8月15日 8時) (レス) id: 3cf7c41044 (このIDを非表示/違反報告)
シヤ(プロフ) - まじで涙出てきました深夜に1人で号泣してます、、笑 続編楽しみにしてますね！作者様のペースで体調に気をつけて頑張ってください応援してます、！ (2021年8月15日 3時) (レス) id: 3e44318467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年7月28日 0時
