着物男子には目が離せない女がいるようで！？

誕生日 〜3〜 ページ11

「んじゃ、遠慮なく行くぞ。後悔すんなよ」



「それは、こっちの台詞だ」


俺は、かかってきた三人の男の目の前で傘を開いた


すると、男三人は驚いたのか、姿勢が崩れた



「腰抜けどもが」



俺は、すぐに傘を閉じて男三人の首を思いっきり叩いた



すると、気絶したのか、その場にぐったりとしながら倒れた



「んじゃ、行くか」


俺は、女の手を取ろうとした時



「あ、そうそう」


俺は、さっきの偉そうな女の前に行き



「な、何よ」


俺は、女の目を見て睨み小声で



「次、こんな事したら、お前の命…」


俺は、女を見ながらチラッと腰に付けている剣の刃を見せた


すると、何も言えなくなったのかその場にしゃがんだ


俺は、女のもとに戻り


「嬢ちゃんを一人で買い物に行かせてすまねぇ。こんな危ない場所は嬢ちゃんには似合わねぇな」



すると女は、俺を見て小さく笑みをした


「ありがとう。助けてくれて」



俺は、その笑顔を見て胸の奥がドキッとした



「いや、別にいいって事よ。それと、敬語なくなったんだな」


「だって、友達なんでしょ。私と鬼ヶ崎君は。あ、でも敬語の方がいいかな？今日会ったばっかりだし…」


女は、俯きながら言った



「いや、タメ口から急に敬語に戻るのも可笑しいだろ。それと、俺の名前は鬼ヶ崎じゃなくて、カイって呼んでくれると助かる」


「分かった！…カイ君！」


そう言うと、女はケーキの袋を大事に抱えて歩き出した

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