マフィアのおにいさま。 (ページ12)

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11話ページ12

「Aが戦闘員だから連れてくるのはわかるけど、今回は女の子がいたら危ないわよ」

タツヤさん、、いぇマルさんがお兄様にそっと話しています。

「いざとなったら俺がいる」

さすが、お兄様です。かっこよすぎて痺れます。

ですが、私はお兄様にじきじきに鍛え上げられたので心配は無用ですよ。

「この執事サクマもいますよ、みなさん」

サクマさんがダテさんのお屋敷で話していた雰囲気とは違って静かになっています。

サクマさんの戦闘力はお兄様と同等です。

「詳しい話はショウタのところでしようよ」

ダテさんがボソッと聞かれたらまずいと

口を動かしていました。

「そうだな、、」

タツヤさんが女の子は危ないって言うのは初めてです。

何かあるのでしょうか、、

私は考え事をしながらお兄様達の後をついていきます

その時、左手をどなたかに握られました。

驚いて横を見ると、黒髪で顔立ちが整った方に見つめられました。

その方はニコっと私に笑いかけた後

急に切なさそうな顔をして

「ラウールを助けて」

と言い残し足早に去っていきました。

なんだったのでしょうか、、ラウールとは名前ですよね、、

助けての意味とは、、謎です。