マフィアのおにいさま。 (ページ11)

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10話ページ11

私たちは歓楽街着いてから、リョウヘイさんが作ってくれた

ベルトのおかげで無事にボディチェックを抜けられました。

歓楽街の中は私が思っていたよりも、貴族や市民の方々で溢れかえってます。

はぐれないようにとお兄様からは手を繋がれています。

人前では少し恥ずかしいですね。

気を取り直しまして

当たりを見回しましたが、少し破廉恥そうな店はなかなかないです。

「もっと奥まで歩くとあるよ」

私がキョロキョロしすぎたのかダテさんが教えてくれました。

今歩いている場所は、飲食店が多いんです。

若い女性や男性が声をかけて、客引きのようなものをしています。

「あら、お兄さんたちかっこいいわね。私と一緒にお酒を飲みましょう」

「こっちはいかがかしら」

「にいちゃん達こっちの方が安いよ！」

やはり貴族の格好だからか結構な人達から声をかけられています。

「私とはどうかしら？ワルそうな貴族さん」

ベールを被った綺麗な女性が話しかけてきました。

「うふふ、私と遊ぶのは高いわよ」

「そりゃ高いだろうな、、タツヤは」

ええ？タツヤさんですか？？？？

気付きませんでした、、

さすがは変装の達人です。

「やめてくださいまして、ここでの名はマルなんだから」

タツヤさんとも合流できたので、私たちはショウタさんの店へ向かいました。