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僚side
俺なりに大事にしてるつもりだった
俺なりに壊れそうなあいつを支えたつもりだった
だけどテレビも雑誌もなにも見なくなった
Aの姿にいつも胸が締め付けられる
snowmanの動画撮影をやることになった
そう言ったAな顔は
戸惑いと期待そんな表情だった
動画撮影の日
俺はたまたま仕事が休みでAの部屋で
帰りを待つ
このままAは帰ってこないんじゃないか？
そんな不安が俺を襲う
だけど心のどこかで帰ってこないで欲しいと
願っている自分がいた
鞄の中の封筒を取り出す
snowmanのライブが行われる事を知って
こっそり応募した１枚のチケット
もし当たらなかったらもうAを
離さない
だけど当たった時にはAの背中を
押してやろう
そう願って応募したチケットは当選通知と共に
俺の手元に届いた
僚「今日でお別れか」
そんな事を思いながら部屋を見渡す
ここにはたくさんの思い出がある
幸せそうに笑うAの姿
泣きながら浮気を責めるAの姿
壊れそうに脆く涙を流すAの姿
俺に向けられたAの姿
その一つ一つを思い出していく
部屋の中を見渡した後俺は部屋を後にした
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作者名：yui | 作成日時：2020年3月16日 19時
