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「私も探すの手伝います」
そう言って周りを見渡す彼女は
少し他人行儀で寂しくなる
目「あ、ありがとうございます。」
そう言うとAちゃんは少し笑って
また携帯を探し始める
2人の間に沈黙が流れる
その沈黙に耐えきれず
目「、、、元気だった？」
そう尋ねると小さな声で
「、、、元気だったよ、、、」
そう聞こえてくる
「あ、ありました。棚の後ろの隙間に
落ちちゃってたみたいですね」
そう言って必死に手を伸ばし携帯を取ろうとする
Aちゃん
彼女の手が携帯に届く瞬間に後ろから抱きしめる
目「さっきの言葉本当だから」
そう耳元で呟いても彼女は何も答えない
目「Aちゃん、、、？」
そう呼びかけると彼女はハッとした顔で
こちらを見る
その顔が出会った時と同じ少し照れた
気まずそうな表情で俺の中の気持ちが溢れ出る
目「ずっと、、、忘れられなかったよ、、、」
「私もだよ、、、」
聞き取れるか聞き取れないかの小さな声で
彼女が答えた。
しかし彼女は俺の体を引き剥がすと
「見つかってよかったですね」
そう言って携帯を俺の手に渡した。
「今日はありがとうございました。
気をつけて帰ってください。」
そう言って彼女はお辞儀をして部屋を出ていこうとする
目「待って、、、」
そう声をかけてもAちゃんは振り返らず
部屋を後にした
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作者名：yui | 作成日時：2020年3月16日 19時
