【センラ】浮気されました。【あほの坂田。】

第3話　優しい彼 ページ3

*


　「お、お邪魔します……」






　「どうぞ〜、あ、ちょっと汚いけどそれは許してーな笑」






　「うん、全然大丈夫っ！」









　そんなことを言うさかたんだけど、全然汚くないじゃん。逆に一人暮らしの成人男性の部屋とは思えないくらい綺麗









　さかたんの家は何回か来たことあるけれど、いつも千羅と一緒だったから、ちょっとだけ緊張する









・









　「寒いやろ？とりあえずなんか飲む？」





　『あ、ココアならあるで！！』という彼に






　「じゃあココア、お願いしますっ」






　「りょーかい！」









　彼はキッチンへと向かって行った









　するとスマホに一件のラインがきた









　«今、どこおるん？»









　千羅からのライン。誰のせいで家に帰ってないと思ってんのよ……。









　彼の無神経な言葉に腹が立ち、ラインは既読スルーをした。今は彼と会話をする気分じゃない









・









　数分後、インターホンの音が鳴り、









　「あ、来たっ！！」





　さかたんは猛ダッシュで玄関へ行き









　「Aちゃーん！！うらたさん来たで！」






　「え、うらたん……？」









　なんでうらたん？？なんて思っていると









・









　「………お、マジでAいるじゃん」









　え、何その幻の生き物いるじゃん……みたいな言い方。


*

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