【ヒロアカ】媒介者。【文スト】 (ページ12)

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「早く避難を！！！」

「させませんよ」

ぞわ、と前いっぱいに広がる黒い霧。
すっげェ迫力だなァと嗤ってしまうのはマフィアの血が疼くからか。

「私の役目はこれ＿＿＿＿」

途端に爆豪勝己と切島鋭児郎が殴り掛かる。

『ッ莫迦!!』

「その前に俺たちにやられることは考えてなかったか！？」

「危ない危ない...そう...生徒といえど優秀な金の卵...」

危ないとはあんまり思ってないな、でもまァ実体は有るッて事で倒せるしなァ...。
異能力者に個性は効かない、逆手に取れば個性保持者に触れちまえば個性発動が出来なくなるッて事で。

最悪私が相手すりゃァ良いんだけど芥川君居るからなァ...此処で護衛とかマフィアとか知られたら面倒臭い、一先ず知らない振りをする方向で行こうか。

「だめだどきなさい君達！！」

『いや、駄目だ遅い』

黒い霧で包まれた。

咄嗟に近くにいた麗日と障子目蔵を引っ張り出す。

『怪我は』

「無いよ!ありがとうねAちゃん!」
「...大丈夫だ」

『麗日障子、13号先生の所行ってやれ。救助得意ッて事は戦闘は苦手だろうから』

「え、でもAちゃんは...？」

『私彼奴に指名されてッからさァ?』

芥川が降りてくるのが見える。
＿＿＿＿嗚呼、面倒くさいなァ。

『行けよ』

「...、うん！」

走り出した麗日達を見た後嘗ての後輩に向き直る。

『やァやァ久しぶりだね、芥川君。それにしても随分手荒な歓迎じゃァないか？』

「...取り戻しに来ただけです、危害を加えるつもり等一切無いと言えば納得しますか」

『いやァ抵抗有るのみサ。所で之は任務?こんな非合理的な事あのロリコンがする訳無いだろうに』

「...半分正解です、来ないなら殺せと言われているので...」

『ヘェそうか、じゃァさァ...』

ジリっと砂をふむ音が聞こえる。

トクントクンと刻んだ心ノ臓の音がする。

呼吸は合ってる、之でも芥川とはよく一緒に居たもんだ。

『「殺し合いですねェ!!!!!」』

一斉に飛び掛かった。