【ヒロアカ】媒介者。【文スト】 (ページ11)

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ゲートが粉々だなんて不吉だなァとバスの中で思う。

...乱歩さんに超推理使ってもらったけど情報量が少なさすぎて視えなかった。

という話を国木田さんから聞いた。

情報量が少なさすぎる。つまり、今回の事態を引き起こしたのが敵だとするとかなりのやり手という事。

...困ったな。かなり護衛が辛くなるかもしれない。

「派手で強えっつったらやっぱ、轟と爆豪だな！あと徳田も派手じゃねぇけど強え！」

『...何の話だ』

話しかけてきたのは切島鋭児郎。
結田付中学出身、芦戸三奈と同中。個性は硬化、体が固くなる。漢気と正直モットーの暑苦しい奴。

「個性だよ個性！お前重力を操作するだけで個性把握テスト1位だろ!!」

硬化させた腕を見せながら羨む彼に苦笑いがこぼれる。
個性じゃァない、異能力なんだ。

____

「水難事故、土砂災害、火事...etc...

あらゆる災害や自己を想定し、僕が作った演習場です。

その名も《嘘の災害や事故ルーム》」

オールマイトは居なかった。
先生達の様子を見るに活動限界だろう。
あンの筋肉莫迦は全く...調節くらい私でも出来るッてのに。

「え～始める前に、お小言を1つ2つ...3つ4つ...」

増える...

「＿＿＿＿ご清聴有難う御座いました！」

『終わッたか？』

「Aさん寝てたんですの...？先生の話はちゃんと聞くものですわ!!」

『おう悪ィ』

「それじゃぁまずは...」

相澤先生が指示を出そうとした時、ゾワリと首筋が逆立つ。

『ッ...』

「動くな！

あれは＿＿＿＿

＿＿＿＿敵だ！」

「何処だよ…折角こんなに大衆引き連れて来たのにさァ。

オールマイト…平和の象徴が居ないなんて。

＿＿＿＿子供を殺せば来るのかな？」

それは、途方も無い悪意。

高校入ッたばかりの餓鬼にはちょっと早いんじゃァないか？

「ああそうだ、そう言えばコイツらの言う人も連れてかなくちゃならないんだよなぁ...ああめんどくさい、そっちは勝手にやれ」

そう言った手だらけ男の視線の先には。

「Aさん...貴方を連れ戻しに来ました、貴方に其方(光)は似合わない」

昔々の後輩。

「Aちゃん...？」

「徳田を、連れていく...？」

心配そうにクラスメイトに見られる。

少なくとも私は君達二十人が束になってかかってきても勝てるンだけどなァ...

『...すンません何方様ですか』

そんな思いを全く出さずに偽の笑顔で嘘をついた。