不良系エイジアンガール【ヒロアカ】 (ページ9)

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くっそつまんねー入学式も終わって。

「ねえ、俺と君会ったことある？」

『ベリベリいい質問だね』

「ごめんちょっと日本語でお願い」

『受験の日にカフェでぶつかった』

「無視か。ごめん全然覚えてない」

『まぁ髪の毛の色で判断したから合ってるか分かんなかったけど』

「けなしてるよねそれ」

全く？って返事したらチョップされた。

『まーヒーロー科行きたいんでしょ、落ちたのに』

「...なんでヒーロー科落ちたって分かったの」

んー難しい質問。

『ほら私ってば天才だから』

「せめて表情筋つけようか」

すまぬな心操氏。ガキの頃から表情筋動かさなかったせいであんまし動かんのよ。なぜか兄貴は分かるけど。双子だからかな。

あと宍田のこの呼び方くっそ好き。

『顔。顔が暗かったから落ちたんかなって。個性が戦闘系じゃないとかそーゆー理由かな？』

「そ、...俺の個性は洗脳。敵向きだろ？」

『うんそだね』

嘘でもヒーロー向きだよと言うとでも。
言わねーよ。

『洗脳かー。だから髪の毛紫？』

「いや、生まれつき。髪の毛も敵向きだって？よく言われる。」

わぁネガティブモード入ったっぽい。
えっこーゆー時何言えばいいの？えっわからん。

『...あー。紫はいい色だよ』

何言えばいいのかわからないから色について語り始めよう。
ヤケクソで慰めてやる。

『紫ってのはさ、赤と青の混ざった色じゃん？』

分かりまちゅかしんそーくん？って煽ったら殴られる。

聞いてくれるあたり優しいのかそうじゃないのか。

『静動の青赤。相反する2つの色だから特に複雑な色。不安定だけどその代わりに神秘的と思われてる色だね』

っていうのは世間的な意見だけど。さらに自論を言わせてもらうと、

『さらに言うと紫は色の濃さを変えることで周りとの関係が変わるんだ。濃ければ周りを押しのけるくらい目立つし薄ければ周りをフォローすることも上手い』

心操くんやい、君はどっちがいい？