不良系エイジアンガール【ヒロアカ】 (ページ41)

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《クールなイケメン！ファンクラブはもう作られてるのか!?轟焦凍!!

VS！

このまま優勝かぁ!?あと両手に大量に持ってるの何!!瀬呂 A!!》

花束と充電コードとバッテリーと抹茶オレ。あとホコリ。全力で捨てたいと思った私の気持ちを察せ。
兄貴恨む。

《START!!》

「...」

『まーた氷結ぶっぱかよ、参ったなぁ』

拳で砕く。あ？ゴリラとかいうなよこれでも痛いわボケ！鉄パイプ使ってもいい!?

あ、待って作戦考えてあったの忘れてたわ。

『久しぶりに大科学実験見たいな...』

あの番組楽しかった。

氷の破片を足でどかして荷物をドサドサっと下ろす。

バッテリーに充電コードをぐるっと繋ぎ電源を入れる。

『本当は乾電池とクリップとかの方がいいんだけど無いから代用でこれ』

ショートして火花が出てきたところにホコリを置く。

火花がうつったところでホコリをポケットティッシュに重ね、火をつける。

さらにその火を飲み終わった分解した抹茶オレのパックにうつすと簡易松明の完成。

「何してんだ」

『3分クッキング的な？まぁいいじゃん、氷結に対抗できる手段無いからさ、大目に見てよ？』

いや鉄パイプあったら殴れますけど。
でも暴力沙汰になるから無理。てか兄貴に没収されたし。

ポケットティッシュの残りを手に持ち影にゴソゴソと突っ込む。

影に溜めた爆豪の汗(・・・・・・・・・)をティッシュに吸い取らせて準備完了。

『炎使ってくれたらわざわざ作る必要なかったんだけどねー』

汗の染み込んだティッシュを後ろ手に隠して懐に飛び込む。

氷結を繰り出されて足が凍らされ動きが止められる瞬間、

抹茶オレについた火と汗が反応して大爆発を起こす。

「っ...！」

焦ったところをすかさず蹴り飛ばして場外。

『あー死ぬかと思った、てか手と足やっべ』

左足が冷たくなって感覚がない。
さらにティッシュを握っていた右手から爆発を起こしたため右手先がとてつもなくえっぐいことになっている。

「...、轟くん場外！よって今年の体育祭優勝者は瀬呂Aさん！」

今日の晩飯豪華だな絶対。
あ、でも右手使えないわ。どーしよ。