不良系エイジアンガール【ヒロアカ】 (ページ29)

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「この女の子に見覚えはありますか？」

『いや全く』

「困ったな...」

塚内さんやー！！！かわい！！！

ゲフン。

『あ、あの子私に告白したって言ってたんで兄に聞けばわかるかもしれないです』

「それは...お兄さん呼んでもらっても？」

なんとも言えない顔をするのやめてもらっても？

いや分かるよ、女の子が女の子に告白なんてリアルであるのはなかなかないもんね。

私も思う。ついでに兄貴もそう思ってます。

「それ井森さんだわ」

『まじか』

結論:井森さんでした。

『全然爬虫類っぽい顔してない』

「整形したんじゃね？」

『あーなるほど』

「君たち緩いね」

『「それほどでも...」』

双子なんで。
つか帰っていいですか。

「俺達帰ってもいいですか」

「うん大丈夫だよ、でもまた今度なんか話聞くかもしれないからその時はよろしくね」

『うす』

帰り道の兄貴のオーラが怖い。
明らかにキレてる。

「俺女の子には気をつけろっつったよな!?」

『誠に申し訳ございません』

「もっかい言うけどマジでお前後ろから刺されるぞ!!そのうち！死ぬぞ！今回はリカバリーガールが治癒できるレベルだったからいいけど普通に女子なんだから気を付けろよ！」

『...兄貴』

「なに!!」

『疲れたからおんぶしてー』

「...ヘイヘイ、真面目に説教した俺が馬鹿だったよ！」

気づいたけど私は自分の体に対する愛着が少ないらしい。

おぶってくれた兄貴の背中でぼんやりと考える。

世界が違うからしょうがないのかな。
でも前の自分の顔とか家族構成覚えて無いのに
違和感を感じるってのも変な気がする。

...そもそも前の自分を覚えてないならなんで転生したって分かったんだろ。
ただの思い込みかもしれないのに。

そう考えると少し怖い。

兄貴が死んだらどうしよう。

「A」

『ん』

「寝てろ」

『...ん』

とりあえず、寝るか。

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