8.バイト ページ8
時期はもう冬。12月間近になっていた。
『さ、寒すぎ。帰りたい』
今日はバイトがあるため、サークル活動はお休みしてバイト先のカフェに向かっている。
ここのカフェはもうバイトして1年以上経つため、店長からバイトリーダーに任命されたせいで最近無駄にシフトを入れられてしまうため、サークル活動に顔が出せていない。
『店長恨む』
そんなことをぶつぶつ呟きながら歩いていると
竈「あれ?A」
前方から竈門先輩が歩いてきていた。
先輩も今日は休みなのだろうか。
『お疲れ様でーす。先輩も休み?』
竈「あぁ。今日はなんとなく喉の調子が悪くて」
私はこの1年を通して、先輩たちと仲良くなっていた。
最初こそおどおどしていたのだが、今となってはプライベートでも遊びに行ったり飲みに行ったりする仲だ。
特に竈門先輩にはよくしてもらっていて、いつの間にか名前を呼び捨てにされていた。
喉の調子が悪い、といった先輩は自身の喉を触りながら小さくせき込む。
『風邪?』
竈「かもしれないな。最近急に寒くなってきたからな」
『あー、そうですね。気をつけてくださいね。お大事に』
それだけ言って時計を確認すると、もう入りの時間まで数分しかないことに気付く。
『あ、やば。先輩、私バイト遅れそうなんでもう行きますね!』
竈「そっか、この近くのカフェだったな。頑張れよ!」
とびきりの笑顔で応援されてしまった。
最初こそ、興味本位で近づいてみたものの、先輩の優しさや笑顔に触れているうちに、そんな気持ちはどこかにいってしまった。
だからといって、決して恋をしているわけでもない。
私にとって竈門先輩は、憧れの先輩。ただ、それだけだった。
233人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霊夢たん! - 26話の時loveじゃなくてlikeって書いてましたよ! (2020年11月1日 17時) (レス) id: 836bc9f2ad (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - 久遠さん» コメントありがとうございます!ガラスの仮面…うちの母が読んでいるところを見たことしかないので内容は知りませんが、面白いと聞きます。同じような事があったんですか、知らなかったです^^; (2020年10月30日 7時) (レス) id: b4be605b57 (このIDを非表示/違反報告)
久遠 - ガラスの仮面ネタを入れるなんて,作者おそろしい子 (2020年10月30日 0時) (レス) id: 37f7e821a2 (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - ルミナさん» ルミナさんコメントありがとうございます^^ そう言って頂けると更新のしがいがあります!ありがとうございます! (2020年10月29日 23時) (レス) id: 1b8c297c10 (このIDを非表示/違反報告)
ルミナ - 50票目はいただきだあ!面白いです、頑張ってくださいね(何様やねん) (2020年10月29日 22時) (レス) id: 95f722ce93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りんご飴 | 作成日時:2020年10月23日 14時