長男を振り向かせたい【竈門炭治郎】【現パロ】

４５．夜景の綺麗な席 ページ45

エレベーターの中では、終始無言だった。お互いに。




ポーン、と音が響き、25階に着き、扉が開いた。




支｢いらっしゃいませ。ようこそお越しくださいました。わたくし、このレストランの支配人でございます。さ、こちらへどうぞ｣




わざわざ支配人の方が出迎えてくれた。




周りを見ると、他にもお客さんはチラホラといた。




私たちが通された席は、中央の少し広い、窓際の席。




支配人さんに椅子を引かれたのでそこに座り、横を向くと




『…わぁ…！凄い！』




高い所にいるからか、目の前には大きな月がまず目に入った。




そして、下にはまるで星空が広がっているかのような美しい夜景が広がる。




竈｢気に入ってくれた？｣




『はい！とっても…！まさかこんな所に連れてきてくださるなんて夢のようです』




私は幼子のようにはしゃぎながら夜景の感想を述べた。




竈｢お腹…いっぱいかな？｣




『あー…お恥ずかしい事に、飲むことに集中しててあまり料理を食べていないので腹ぺこです…』




それに、満腹でもこういう所のディナーは一つ一つ量が少ないし、タイミングを見計らって持ってきてくれるので食べやすい。




炭治郎さんはホッとため息をついて




竈｢それならよかった。じゃあ、ドリンク頼もうか｣




と、メニュー表を渡してくれた。




そして、目を疑った。

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