長男を振り向かせたい【竈門炭治郎】【現パロ】

３６．調子が狂う ページ36

会場につくと、既にほとんどのメンバーが集まっていた。




？｢遅かったな｣




私たちに1番に声をかけてきたのは




『あれ、冨岡先輩、今日は参加するんですか？』




いつもこういった場には不参加の冨岡先輩だった。




というのも、彼は映画やドラマのアクションシーンで引っ張りだこだからだ。




もちろん無口だから演技派というわけではないが、そのクールなビジュアルや、殺陣の腕前を評価されているからだ。




冨｢あぁ。この忘年会が大学生活での最後になるからな｣




そっか…。もう4年生だからこれが最後になるのか。




そう思うと、なんだか寂しいな。




と、仲良く冨岡先輩とお話をしていると




竈｢…｣




炭治郎さんは相変わらず不機嫌に。もう慣れてしまった。




変な空気にならないよう、私はいつも通り明るく振る舞う。




『もー、何拗ねてるんですか？錆兎さんの時みたいに可愛い後輩とられて寂しいんですかー？』




冗談混じりに言った。




すると




竃｢あぁ、そうかもしれない。俺は、Aが他の男と話していると気が狂いそうになるほど嫌なのかもしれないな｣




と言った。




さすがにそう返ってくるとは思わず、不意打ちだったため、私も言葉に詰まった。




『え、あ、そうなんですね！へー。』




空気に耐えられなくなり




『あっ、蜜璃ちゃん達の所行きますね！』




そそくさと逃げてしまった。




竈｢…｣




冨｢炭治郎。少しいいか｣




炭治郎さんと冨岡先輩は、2人で外に行ってしまった。どうしたんだろう？

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