長男を振り向かせたい【竈門炭治郎】【現パロ】

１１．下の名前 ページ11

いきなり現れた先輩を前に私はアタフタ。




それよりも




『先輩、錆兎さんと知り合いなんですか？』




竈｢えっ？…あ、うん、小さい時から知ってるんだ｣




今の間は何だったんだろう。




てかそれより…




女の子｢ねぇ見て、あっちのカウンターにいる男の人もめちゃくちゃイケメン！｣

女の子2｢ホントだね！今日はイケメン2人も見つけられて最高ね！｣




忘れていた。錆兎さんもだけど、竈門先輩もイケメンだった。




一緒にいる時間が長くて、それに比例して先輩がモテること忘れてた。




『竈門先輩、貴方がいると店が混雑し出すので帰ってください』





竈｢錆兎は名前で俺は苗字なんだ｣




ちょっと不機嫌な顔をして見つめてくる。




『嫌なんですか？苗字』




するとさらにムスッとして




竈｢いいや？苗字は好きだ。けど、錆兎だけ名前で呼ばれてるって思うとなんか、嫌だ｣





『なんですか〜？可愛い後輩取られたって感じで悔しいんですか？』




クスクスと笑っていじってみると




竈｢あんまり先輩をからかうのは良くないぞ？｣




ゾクッ



前髪をかきあげるような動作をし、顔を少し斜め上にしてそう言った。




初めて見た、竈門先輩が怒っている？顔。




でもそれもなんだか色気があって、クラっとする。




そして竈門先輩は私の顎を掴み、クイッとあげて




竈｢なぁ、俺も名前で呼んで？｣




ヤバい。なんかヤバい。




めちゃくちゃ色気が凄い。




すると、私の顎を掴んでいた竈門先輩の手を、誰かが掴んだ。

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