第三話 侵入者 ページ19
……月日が流れた。
私の名はA
私は齢16、あの時の太宰と似たような歳になった。見た目も変わった。
………いや、変えた。
ボブだった髪は腰まであるロングに伸ばして、
片耳にだけイヤリング。
唇に薄ら口紅を塗って、長い少し異形の外套を着る。
顔まで深くフードをかぶり、靴をヒール着きのに変えた。
コツ コツ コツ コツ コツ
今日は晴天なり
なんて、奇襲日和なのかしら
目の前にはヨコハマを見下ろすポートマフィアの本部。
正面の扉には見張りが10人ほど
それも全て気持ち悪いほどサングラスと黒服出揃っている。
(……まぁ、見慣れているけれどね。)
私の腰には2丁の拳銃。
使うつもりは無い、私の【異能】ですぐ済む。
堂々と正面から現れる。
黒服「ん?…貴様何者だ!」
まず先頭に立つ黒服が銃を構えて私を見る。
黒服「此処が何処だか分かっているのか!?
天下のポートマフィアだぞ!」
「知ってるわよ」
それくらい、だから来たのだから
ガチャン
─────
黒服「な!あの女、何処に行った!?」
黒服「突然消えた……?クソっ、気を許すな。
身構えろ!」
「遅いわよ」
黒服「う、後ろっ、ガっ」
私は彼らの後ろの首を強く叩く。
黒服は膝から崩れ落ちた。
他の黒服達も同様に、驚く暇もなく倒れていく。
「はい、しゅりょー!」
私は手をパンパンと叩きながら倒れている黒服達を見下ろす。
「御免なさいねぇ、でもこうでもしないと貴方たち私のこと殺そうとするでしょ?
殺されるのはヤなの。
だから、少し眠っててね?」
返事は帰ってくるはずがない。
私は数秒見つめた後、ポートマフィアの本部に入っていった。
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水無月(プロフ) - 白雪さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年7月6日 18時) (レス) id: 451a5f317f (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - レイさん» わっ!ありがとうございます……!めちゃくちゃ嬉しい! (2019年7月6日 18時) (レス) id: 451a5f317f (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - すごく面白いです!更新待ってます! (2019年7月5日 21時) (レス) id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 続きが凄く気になります!体調に気をつけて、作者さんのペースで更新頑張ってください! (2019年7月5日 7時) (レス) id: ff621c54c8 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - "(ノ*>∀<)ノありがとうごさまいます!すっごく嬉しいです!続き待っててくださーい! (2019年6月27日 18時) (レス) id: 451a5f317f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月 | 作成日時:2019年5月31日 21時