天才転校生たちは知っている高校生編 part2 (ページ10)

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第2ステージ　カメラに見つかるな！　動物をよけろページ10

アーヤside

「第2ステージはパスワードを4つ配置しています。4つの紙を見つけ、その中からパスワードとなるものを入力してください。違うパスワードをスマートフォンに入力してしまうと制限時間が10分少なくなってしまいます。見分けるヒントは『動物をよけろ』です。また、あなた達の存在が敵にばれてしまったようで無人カメラがあなた達を探して動き回っています。見つかったらゲームオーバーになるのでご注意ください。制限時間は30分です。」

「なんかいきなりストーリーをぶっこんできたね。」

うん、思った。

でもヒントの動物をよけろってなんだろう？

中に動物がいるのかな？

なるべくかわいいのがいいなぁ。

そう思いながら若武に続いて部屋に入る。

さっきみたいに2つのスマホが同時にカウントダウンを開始した。

「よし、ここはチームに分かれるぞ。1チーム目は俺と海斗とアーヤ。2チーム目は上杉と小塚と風馬。3チーム目は黒木と七鬼。4チーム目は美門と菜月。カメラに気を付けろ。パスワードを見つけたものから他のチームに合流。かかれ！」

若武は30秒と経たずに一番最適な作戦を導き出す。

そういうのは見習いたいなぁ。

私には到底できそうにないけどね。

「アーヤ、行くぞ。」

いつの間にか私の左右には若武とカイが立っていた。

「時間がないんだ。早く見つけるぞ。」

ふふ。張り切ってるね。

「うん！」

元気よく返事をして、改めて回りを見渡す。

さっきの部屋よりはかなり明るい。

ここは部屋と言うよりは廊下って感じかな。

灰色一色で寂しい感じ。

「なんか、聞こえるよね。」

え、何が？

耳を澄ましてみると微かにピー、ピー、ピーという規則的な機械音が近づいてきていた。

「きっとカメラだ。見つかったらまずい。」

そこで私達は小さな個室のような場所を見つけてそこに隠れたんだ。

個室には扉が無くて、のぞき込まれたら終わりだったけどたかが機械なんだから大丈夫だって事で。

そうしている間にも音はどんどん近づいてきて、遂に私の目の前を通り過ぎようとした。

音を出しても大丈夫らしいけど、やっぱり緊張する！

身を固くして通り過ぎるのを待っていると、カメラの本体が見えた。