小塚&七鬼 演技で目立て! ページ33
小塚side
「こっちが怪しい。」
七鬼がそう言うものだから、僕は必死に見失わないようについていく。
探し始める前に美門達と相談をして僕達は主に東側の建物を捜索することになったんだ。
で、地図を見てどこからどう探すか話し合おうとしたら七鬼が走り出した。
多分、何か感じるものがあったんだと思う。
それがどういうものかはわからないけど・・・。
「小塚!」
かなり先に行っていた七鬼が僕を呼ぶ。
声が大きいよ!
僕が慌てて七鬼の所に行くと、僕に椅子に座るように言う。
そこはフードコートでかなり賑わっていた。
目立つくらいに息が上がっていた僕はありがたく座らせてもらった。
七鬼、足が早すぎるよ。
僕、足を引っ張ってるんじゃないかな。
そうじゃなくっても僕、役に立てるかどうかも怪しいのに。
自分でもKZの男子の中では一番運動面が弱いって自覚している。
アーヤも運動は苦手だと言っていたけれど朝早く起きてランニングしているらしいし。
だから社理で補いたいのに今ではそれも活用できない。
どうしよう・・・。
「小塚、演技してくれ。」
え、演技!?
僕が!?
「この机の裏にある。」
覗いてみると爆弾がガムテープで机に貼り付けられていた。
確かにこれを解除するのは目立つね。
「でも、何で僕!?」
「若武に目立つ事は小塚にやらせろって。」
その言葉で妙に納得する。
七鬼っていろいろ目立つ要素があるから。
変装していてもそれが滲み出てるんだよね。
でも僕に出来るかなぁ。
若武は本当に僕に出来ると思ったのかな。
・・・期待されてるなら、応えなくちゃ。
「わかった。やるよ。」
ということでラーメン屋から醤油ラーメンとジンジャエール、アイスクリーム屋からカップのダブルを購入。
それに箸とレンゲ。
・・・かなりの重量だよ。
で、もったいないけど。
「うわあ!!」
何も無いところで転んで床に散乱させた。
そこに運が良いというか悪いというか・・・小さい子が驚いて泣きわめいたんだ。
この事で辺りは大騒ぎ。
「大丈夫ですか!?」
店の人もとんできてくれて、周りの人全員で仲良く大掃除。
そろそろ終わるかなという頃に七鬼を見ると僕に向けてグッドサインを出していた。
良かった、僕、役に立てた!
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ホワイトノート(プロフ) - みゆゆんさん» ありがとうございます! (2018年11月12日 17時) (レス) id: 0b7cfa20f4 (このIDを非表示/違反報告)
みゆゆん - 更新頑張って下さい。 (2018年11月11日 10時) (レス) id: 523776e435 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトノート(プロフ) - あおっちーさん» イメ画、お待たせしました! (2018年10月13日 21時) (レス) id: 0b7cfa20f4 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトノート - ありがとうございます! (2018年9月16日 8時) (レス) id: 879f49579e (このIDを非表示/違反報告)
Kokone♪ - ホワイトノートさん» 面白いですね!更新頑張ってください! (2018年9月13日 16時) (レス) id: 1acdcbf3ab (このIDを非表示/違反報告)
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