天才転校生たちは知っている 高校生編 part2

犯人からの脅迫状！ ページ29

アーヤside

『爆弾を15個設置した。解除して欲しければ5000万円用意しろ。用意したならキャリーバッグに詰めてシュート&シュートに一番近いショッピングモールの2階の男性トイレに置くこと。金を受け取り、無事を確認次第爆弾は解除する。なお、制限時間は13時まで。警察、KZなどの探偵に協力を求めればすぐ爆発させる。客を避難させても同様。』

パソコンの文字でそう書かれていた。

お金を用意したとしても犯人を逮捕するにはリスクが高すぎる。

「でも、なんで警察には連絡したんですか。KZに連絡した方が危険は少なかったと思いますが。」

うん。変装しているし、現地にいるもんね。

「私の判断です。KZの方々を招いたのは私です。こちらの都合で協力してもらうのは気が引けたので。」

なるほど。

その時、部屋のドアが開いて上杉君達が入ってきた。

よし、無事に合流。

「・・・KZもこの事件に関わらせて頂きます。爆弾は見つかりましたか？」

「4つ見つかりました。その1つの写真です。」

そこにはたくさんの導線が入り乱れていた。

「調べた結果、解除したとしてもホシには通達されないようで。今、爆発物処理班が向かっています。」

ホシとは警察用語で犯人のこと。

最初聞いたときは何それってびっくりしたな。

「では、後の11つの爆弾の捜索及び解除を警察と協力してやらせていただきます。」

若武はそう言い切った途端にこちらを振り向く。

「爆弾解除出来るやつ！」

一斉に私と若武以外の手が上がる。

なんでみんなそんなにいろんなことが出来るの！？

「ここは2人1組で行動だ。上杉と黒木、海斗と風馬。この2組は屋外を中心に調べろ。小塚と七鬼、美門と菜月。この2組は屋内を調べ上げるんだ。俺とアーヤは主に捜索を担当する。何かあったらLINEで報告。犯人に勘づかれるなよ。かかれ！」

アーヤ&若武　遊ぶわけない→←KZには、バレるな！

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