ギョロ目師匠と一緒にテヨンからベクを奪還せよ！5

33：辞めてもいいよ？ ページ33

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母「ねぇA、何か言って…？」




A「…………。」




母「………、」





ここまで言っても娘が何も言ってくれないことにショックをうけたと同時に自業自得だとも思った






引っ込み思案になってしまった娘






学校のことはあんまり教えてくれなくて、聞いてもすぐ困ったように笑って話をそらされて、聞いてほしくないんだと悟った








" ベク以外に仲のいい子はできた？ "





" 学校で嫌なことされてない？ "








死にそうな顔で学校から帰ってくる娘に聞きたいことは山ほどあったけど何も聞けなかった






あの悲しそうな困った顔をさせたくなかったから…






傷つけたくないからなんて、名ばかりの放置だった







あの時ちゃんと全部聞けていたら…





どんなに傷つけようとぶつかっていたら………









母「…………ごめんね、」




A「え…」




母「ごめんね、頼りない母さんでごめんね…? 」





A「 ッ……」




母「母さん強くなるから…あなたが何でも相談してくれるような母さんになるから…ごめんね？……ごめんねッ?」





弱々しい力でぎゅっと抱きしめられて、情けなくなる







オンマ…



謝らないで？




悪いのはオンマじゃないよ…




私がダメなせいだから









母「………ツラいならもう帰ってきていいんだからね？学校も辞めてもいいよ？」







A「え………」






母「Aはどうしたい？」







学校を辞める




行くのが怖くて仕方ないのに考えもしなかった






私はどうしたいんだろう？





学校を辞めて………それで？






どうすればいい？






突然の提案に頭が追いつかなくてベクに目配せすると、ベクも困ったような顔をしていた






もし学校をやめて実家に帰ってきたら気軽にベクとは会えなくなるのか…






今までは住んでるところが近かったから頻繁に会えてたのに、テヨンさんと付き合ってる上にここに帰ってきたら次会えるのはいつ………？






想像しただけで一気に不安でドクンとなる胸





その時反射的にベクの袖をつかんでしまった




BK「A…？」




消極的なAの突飛な行動に目を丸めるベク




Aも自分の無意識に動いていた体に焦らされてしまう




A「ご、ごめん！汗」







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