19:チヂミさえ満足に作れない ページ19
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ギョンスを突き飛ばしたような形で粉をばらまいてしまったA
見事に粉をかぶったギョンスは床に尻餅をついたまま固まっていた
DO「…………はぁ、」
A「ビクッ汗……あ、あのこれはですね…汗」
ギョンスのため息にAは体をビクつかせる
取りつくろうとギョンスにかかった粉を払い落としていると真顔のギョンスが顔をあげた
DO「とりあえず説明してくれる？」
ま、真顔こえぇ…ッ汗
DO「Aさんが先に帰ったって聞いて心配になって死にものぐるいで急いで仕事終わらせてきた俺にこの仕打ち…？ニッコリ」
ニッコリ笑うもギョンスの目は全く笑っていなくてさらに怖い
A「………チングや」
DO「おう」
A「わたしこう見えてまったく料理できないんすよ 得意料理は袋ラーメンで…」
DO「いや、どー見ても料理できないだろ。ベクに聞いてたし、たった今確信に変わったわ。てか袋ラーメンは料理じゃないから」
A「でもチヂミなら混ぜて焼くだけだからわたしにも出来るかなって…パッケージにも書いてあったし…ギョロちゃんに食べてほしくて…」
DO「え…？」
A「………」
膝に置いた拳にぎゅっと力が入る
あれ？
おかしいな…なんか泣きそうになってきた
DO「おーい？」
うつむいたまま黙っているAの顔を覗き込むギョンス
A「………いっつも、いっっつも助けてもらってばっかりでさわたしギョロちゃんに何もできてなくて…ギョロちゃんのために何かしたくて…だからせめておいしいごはんを作ってあげたかったんだけど…喜ばせたかったんだけ…ど………ッ…」
DO「………」
ポタポタと静かに涙が落ちてこんなことで泣かなくてもいいのに泣けてきて恥ずかしい
A「………なのに…私はチヂミさえ満足に作れない…〜ッ…」
ギョンスがパッとキッチンを目をやるとお皿に乗ったたくさんの失敗作が見えた
Aの手をとるとたくさんの絆創膏が貼られていて、火傷で水ぶくれにもなっていた
チヂミが焼けなくて泣いてるAを見ていたらなんだか胸がいっぱいになって苦しくなってくる
脳裏に蘇る真っ黒な過去
そういえば俺誰かにごはん作ってもらった記憶なかった
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GLORIA(プロフ) - 早く続きが読みたいですっ！！！！ (2022年7月6日 4時) (
レス) id: 92d983f9a9 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ベッキョンズルイな、仕方ないか…ぎょんちゃんは、少し心開き始めた！時間がかかるけど、ヒロインちゃんも、ぎょんちゃんに惹かれる＾＾ (2022年3月4日 9時) (レス) @page34 id: ad9fb4057b (このIDを非表示/違反報告)
沙奈(プロフ) - 更新ありがとうございます😭通知見た瞬間嬉しくて即読ませてもらいました！！！また更新待ってます🙇♀️🙇♀️ (2022年2月7日 16時) (レス) @page34 id: b78089cf13 (このIDを非表示/違反報告)
ねこたん(プロフ) - 続き待ってます✨応援してます💪 (2022年1月13日 21時) (レス) @page31 id: d1f46be94a (このIDを非表示/違反報告)
沙奈(プロフ) - いっきみしてしまいました！更新楽しみに待ってます！！！ (2021年10月17日 23時) (レス) @page31 id: b78089cf13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼん
| 作成日時：2017年3月19日 15時
