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彼が来た ページ38

「……あっ、ごめんなさい……っ」

慌てて体制を直して、チャンミンくんの身体を押し戻した。


「大丈夫ですか?」

「すみません、大丈夫です!……けど、どうしてここに?」

「え?」

「あ、えっと、お店!カフェはどうしたのかなと思って……」

「あ〜、今日はお客さんが少なくて。バイトの子たちに任せて来ちゃいました」

ははって軽く笑って「ここ、座ってもいいですか?」なんて自然な流れで私の隣に座るもんだから、カウンターに、ギュヒョンくん、アカリ、私、チャンミンくんの順で並んで座ることに。




……神様。
これは、なんの罰ゲームですか。




左では、やっぱり気が合うのか、アカリとギュヒョンくんが楽しそうに盛り上がっていて、私の出すSOSになんか全然気付いてくれなそうだから、お酒を飲むしかない。



「マスター、これと同じやつ貰えますか〜?」

「ありがとうございます。でも大丈夫ですか?」

「うん、全然大丈夫〜」

ヘラヘラ笑う私にマスターが苦笑しながら、同じカクテルを用意してくれた。


「……Aさん、随分飲んでいるみたいだけど、大丈夫ですか?」


チャンミンくんに覗き込むように顔を寄せられて、ドキッと胸が鳴った。


「も、もちろん大丈夫ですよ〜。心配ご無用です!」


顔が熱いのは、アルコールのせい。
胸が高鳴るのも、アルコールのせい。



「そうですか……」

呆れた様な声でそう言って、赤いカクテルをクイッ飲んだ彼。


……お酒を飲んでいるだけなのにカッコイイとか、ほんと……。



ボーッと見蕩れていると不意に目が合い慌てて逸らす。

すると、隣から小さく息を吐く音が聞こえて来た。



「……仕事、忙しいんですか?」

「え?」

「最近、全然お店に来てくれないから」

「あ、あぁ、そうなんです。色々と忙しくて……」

「……Aさんに会えなくて、寂しかったです」



聞こえた小さな声に思わず顔を向けると、私を見ていたチャンミンくんと目が合った。

彼女の名前→←イケメンマスター



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ユチコ(プロフ) - ひよさん» ひよさん。嬉しいコメントありがとうございます〜!続きが気になると言ってもらえて気持ちが上がりました!頑張ります☆ありがとうございます! (2022年6月27日 13時) (レス) id: 9e2d27727e (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - ユチコさん、こちらの作品に今日初めてたどり着いて楽しいやらキュンとしたりでいっきに読んでしまいました♡めっちゃ続きが気になります〰!でもユチコさんが楽しんで書けるペースで更新して頂けたら嬉しいです。楽しみが1つ増えました♪ありがとうございます! (2022年6月25日 18時) (レス) id: 0cf98dcfca (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - ショコラさん» ショコラさん。読んでくださりありがとうございます!出来る限りペースで更新していきますので、また読んでやってくださいm(_ _)m (2022年6月10日 12時) (レス) @page13 id: 9e2d27727e (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - ユチコさん、更新ありがとうございます!続き気になってたので嬉しいです♪ (2022年6月9日 23時) (レス) id: 35f5f32be3 (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - すぐりさん» すぐりさん。更新がストップしててごめんなさい(ó﹏ò。)少しでも楽しんで貰えるように、この先のお話も頑張ります! (2022年6月9日 9時) (レス) id: 9e2d27727e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユチコ | 作成日時:2020年11月22日 21時

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