恋心に蓋を

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NO side


魔村「2時間立ちましたので、旗印線開始！」



　学校中に法螺貝の音が響き渡り、特進クラスの教室には緊張が走る


「勝田はどこだぁー！」
「隠れてないで出てこい！」
「どこだどこだー！」


教室は皆が画面の前に椅子を並べ、食い入るように見ている



豊臣「どうするつもりなんやろ」


上杉「なにか策があるのだろうか」


伊達「あそこは音楽ホールではないか？」



　画面に映ったのは、音楽ホールに身を隠している勝田。



日下部「音楽ホールなら見つけられにくい、
という考えなのでしょうか？」


武田「いや、よく見ろ何かしている」



　
　壇上の近くや、出入口に何かをしている。てには小さな機械のようなものを持っていて、椅子の裏や、壁、主に壇上の近くに取り付けている。そして音楽ホールの鍵を閉めた。



伊達「武田と同じ籠城作戦か？」


日下部「だとしたら安全ですね。トイレよりは扉が頑丈なので破壊されるのも考えにくいです」


　みやびが感心していれば、疑問の声が上がった



加藤「だとしたら、さっきの行動は何の為くさ？」
　

前田「確かに…」


豊臣「だとしてもこのまま４時間逃げ切れば勝ちや！」




　そして１時間がたった頃、勝田は音楽ホールの扉をゆっくりと開放した



豊臣「ちょいちょい！何やってんのAちゃん！」



日下部「何故あのような事を…」




　勝田は壇上に上がり、中心に背筋をピッシリと伸ばして立った



伊井「これから何するんだ…？」



　教室室が緊張感で溢れる中、勝田はおもむろに細長いものを取り出した。見たところ笛のようなもので、４０cmほど



豊臣「まさか、吹くわけない、よな？」


日下部「いくらAさんでもまさか…」



そんなわけないと思っていたが次の瞬間、息をゆっくりと吸い、演奏を始めた。



「「「「はぁぁ！？」」」」


豊臣「マジで、吹き始めた」


上杉「とっても上手だ。難しいのにあんなに綺麗に…」


伊井「どうすんだよ、敵が音楽ホールに気づいて向かってるぞ」

黒田「あの笛は確か篠笛だ」


真田「篠笛って和楽器のあれ？」


黒田「ああ」


伊井「とうとう狂っちまったか？」


竹中「いや、勝田に限ってそれはないだろ。あいつは賢い、このクラスでトップレベルにな」



　急に喋り始めた竹中に視線が集まったが、耳をしっかりと傾ける

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