恋心に蓋を

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黒田side


　そう言って勝田が取り出したのは、ピンク色の封筒。ハート型のシールが貼られてあり、見るからにそういう手紙だと分かる。



『内容が内容で、、、』



　そう言って申し訳なさそうに勝田が見せた内容に、俺達を含め驚きのあまり言葉を失った。常軌を逸した内容で、差出人に頭が可笑しいのか問いたくなるレベルだ



豊臣「何やねんコレ、気持ち悪い…」


上杉「うわぁ、これは」



　秀吉や上杉が引いている、2人だけじゃない、他の奴らも怒りを露にしているのが殆どだ。




日下部「この差出人が北村和郎くんなのです」



伊達「は？これは完全に何かの腹いせだろ」



『一様、お断りの手紙を返信したのですが、逆効果だったようで。今朝下駄箱に入っていたものです』



　机に封筒の束が出された。ざっと数えて20位か？


黒田「すまないが、中身を確認しても良いか？」



『はい、構いません。ですがシールが貼ってあるのは避けてくださいね』




勝田に許可を取って中を確認していく。いつの間にか、秀吉も上杉も伊達も竹中も手紙を見ていた。大体が、恥ずかしがらなくていい、という内容



豊臣「きっしょい言葉が並んどるわ」



上杉「僕達も旗印に参加しようか？」



『いえ、皆様に迷惑がかかってしまうので』



黒田「だがどうするつもりだ？武田でも205、勝田はそれを遥かに越えているだろ」



『負けた時は負けた時で、その時に考えますわ。取り敢えず準備に行ってきます』


日下部「Aさん！」



『そんな心配なさらないで、みやびさん』



日下部「で、ですが、相手に男性も多いですし危険ですよ」



　日下部の言うとおり、旗印を立てた8割が男だった。勝算はかなり低くい。



『４時間、出来れば逃げ切るか、平和な解決が望ましいのですが…北村和郎様にしっかりと断りを入れなくてはいずれ皆様にもご迷惑をお掛けしてしまう。それだけは嫌なのです』




　勝田はまた人の事を優先する。他の奴等何て俺達特進クラスの敵ではないのに




　なぁ勝田、お前は気づいていないだろ


　俺達がどれだけ君の事を想っているかなんて


　今も心配で心配でしょうがなく、

　いても立ってもいられないことを

　君は知らないんだろうな


　

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