もう少しだけ 1 ページ33
あまり長くそばにいても悲しくなるだけだって思った俺はシウにこのまま別れを告げて去る事にした。
俺とシウが今度会えるのはジウォンとウヌってやつ次第だ...。
「シウ、今日は園の外が騒がしいからびっくりしないでね。ママに迷惑かけないようにもう帰るよ」
そう答えてスッと立ちあがろうとするとシウがぎゅっとまた手を握ってきた。
『嫌だよ...パパ...』
俯いてつぶやくシウをしばらく見つめた。
自分が最大に今してあげれること...
それを少し考えた。
「一緒に帰ろっか」
そう言うとシウはコクンと頷いて俺の腹部にぴとっと体を寄せた。
柔らかい髪を撫でてポケットからスマホを取り出し、ジウォンにメッセージを送った。
”マスコミがすごく多いから、シウを連れて外に出るよ。タクシーに乗って指定されたとこまで行くから場所言って”
それだけ送ってシウをゆっくりと抱きかかえた。
自然と首回りに寄りそうシウの体温に自分の子供だという愛情をこめてゆっくりと頭を抱えて自分に寄せた。
...こんなやつが父親でごめんね...
保育園の先生にはどうやたすぐ連絡が言ったようで、俺がシウを連れて帰るということはアッサリ許可された。
『気を付けて帰られてくださいね』
保育園の先生が心配そうに声をかけてくれた。
マスクを下してありがとうございます、って会釈してそのままマスコミが待ち受ける保育園の正門へ向かった。
『おい、さっきの男だぞ！』
『あれ、シヒョンの子供じゃない？？』
次々に飛び交うマスコミの声の久しぶりに浴びるフラッシュとマイクをかきわけ、俺もシウもそのカメラに顔が見えないように気をつけて急ぎ足で門を通り抜けた。
正門の前にいたタクシーに飛び乗り、窓までついてくるマスコミが嫌ですぐ車を出してもらった。
シウを自分の方に寄せてなるべくカメラに映り込まないように守った。
『どちらまで？』
車を走らせながら運転手が問いかけた。
そろそろ返事がきているはず。
ジウォンが指定した場所を確認するためにスマホを取り出そうとしたときだった。
『パパ...』
時計は昼。
もうすぐ世の中はランチタイムだ。
タクシーの中で流れるラジオも昼前のニュースを伝える。
「ん？」
スクロールする指をとめてシウに耳を傾けた。
『もう少しだけ僕のパパでいて...』
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このみ - すごく面白かったです！最近モンエクペンになったのですが、もっと好きになりました！更新お疲れさまでした！これからも頑張ってください！！ (2017年11月12日 11時) (
レス) id: 0ab0aad734 (このIDを非表示/違反報告)
おん - 感動をありがとうございましたすっごく面白かったです (2017年9月25日 9時) (レス) id: 7121d0579b (このIDを非表示/違反報告)
まなな - すごく良かったです(泣)すこし自分と重なる部分あったので、共感しぱなしです！！また、違う作品楽しみにしてます(σ≧▽≦)σ (2017年9月23日 11時) (レス) id: 000918fc8e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - あおんさん» こんばんは！モンエク好きになりはじめたばかりだなんて！嬉しいです！モンエク是非もっと好きになってください（ ; ; ）私なんか好きになりすぎて妄想ヲタクになっちゃいましたから！（笑） (2017年9月23日 0時) (レス) id: 8f19cb71fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - めばえさん» こんばんは！嬉しいコメントありがとうございます！blue moon自体お店の名前が思いつかなくてもねくの曲から選んだんですが、結果マッチしていてよかったです☆あと、お褒めの言葉勿体無いことばかりで（ ; ; ）ありがとうございます！ (2017年9月23日 0時) (レス) id: 8f19cb71fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな
| 作成日時：2017年7月1日 0時
