君とは違う【skt】

9.こうだから ページ10

坂田side

『はい、以上です』

さ「いや、以上ですちゃうわ！疑問点多すぎなんやけど……」

『何が？至ってわかりやすいだろ』

さ「えーとちょっと待ってな考える」

俺は一旦、頭の中を整理する

『おー？バカなりになんか考えてんの？』

煽るの好きだな。そんなことは置いといて1個1個話を思い出してく

さ「莉子ちゃんは今まで、というか中学のころからそんなことを続けてきたん？」

『おう』

至って平然と答えるAちゃん

さ「執念？というかもう呪いに近いんやけど」

『知らねえよ。お前のように馬鹿みたいに話しかけてくる奴らがいるからずーっと続いてる』

『こっちは話しかけるなオーラ出してんのに、勝手にくっついてきて勝手に離れてバカすぎんだろ』

さ「……俺は？」

『論外、意味不明』

ばっさり切り捨てられる。し、信用してくれたとちゃうの？

さ「でもさ、そんなんだったら親とかが気づくんやない？」

『そう思うよな、普通』



『でも俺、親からも嫌われてるからしょうがないんだけどさ』

ははっ、と笑いながら話す。なんでそうも平気なんだろう？

『俺の親さ小学校くらいのときに離婚してさ、今は父親と暮らしてんの』

『でも、女が好きってことが伝わったらあからさまに嫌いやがってさ、アホだよなあ』

『今は大体バイトして、その金でパンとか買って生きてる』

さ「ほとんど虐待……学費は？」

『それは出してる、変に騒がれたくないからかね』

こいつは過去がどうとかじゃなくて、単純に人間を信じられないだけなんだと思う

それなのに俺は……

『まー高校入ってからはこの生活だし」

さ「……なんか聞いてごめん」

『謝んなよ、無理に話させられたわけでもねえし』

さ「それ皆に言う気無いの？」

『信じると思うか？学習しろバカ』

さっきから罵倒しかされてないような……

さ「自分のこと[俺]って言ってるのも女の子好きだから？もしかして、ほんとは男子になりたいとか……？」

『うーん、そういうわけでもねえんだよなー』

今度は頭を掻きながら、めんどくさそうにその真相を話し始めた

--------------------------------------------------------------
不定期裏投稿として、更新を続けていた歌い手日替わりが50個すべて埋まりました

興味のある方は、ぜひ全コンプ目指して見てください！

今日は誰とどんな関係を楽しみますか?...

10.持論→←8.直感

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す