7.諦観 ページ8
Aside
[ガチャッ]
4時間目の授業をサボり、昼休みに入ったかと思ってると、ドアが開いた
坂田がまた来たのかと思ったのだが、今日は坂田以外の3人もいた
ま「ねえ、これどういうこと?」
そういって、奴の腕にある痣の写真見せてくる
そ「お前がやったって聞いたんだけど?」
『はあ……』
俺は深い溜息をつく。やっぱり今回も来るよなあ
う「なんで溜息ついてんの?こっちはまじめに話してるんだけど」
『別に答えは1個しかねえよ、俺はやってない』
それだけ返すと、背が高くて声が高いやつが胸ぐらをつかんできた
ま「嘘つくんじゃねえよ、莉子ちゃんがお前にやられたって言ってんだよ」
『じゃあ聞くが、俺の言うことは信じないで、あいつのことはなんで一発で信じるんだ?仲がいいとか、俺が口悪いっていう偏見とかじゃなくて、ちゃんとお互いの意見聞けよ』
ま「くっ……」
俺が手短に反論すると背の高い奴は手を離す。そして俺は1つだけ付け加えた
『別に俺がやったって思ってるんだったら勝手にしろよ。変に弁解するつもりもねえし』
『とりあえず、昼飯買いに行くからそこどけチビ』
茶髪の奴がドアの前にいたので、押しのける
う「なんだとテメェ、」
何か言ってくるが無視して、教室へ歩いた
『……はあ』
教室に入るなり、また溜息を1つ。俺のカバン及び机に落書きがされている
それを目の当たりにする俺を見て、軽蔑の視線や、クスクスとバカにするような笑いも聞こえてくる。まあ、慣れたしこっちとしてはまたですか、って感じだけどな
溜息を付いたのは悲しいからとかではなく、単純にめんどくさいからだ
質素な財布を手に取り購買でパンを1つ買ってから、俺は屋上に上がった
『……なんでまだいるんだよ』
さ「え、いつものことやん?」
曇りのない笑顔でそういう坂田。そろそろ異常だわ
『ったく面白がってるなら帰れ、さっき聞いてたろ?』
いつもより強めの口調でいう。変な同情なんかされたくない
さ「別にそんなんじゃないよ。ただ俺は、」
さ「Aちゃんがそんなことするって思えないだけ」
っなんだよそれ……
今までそんなこと言われたことがなかった
あれ俺、動揺してる?
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ぺるはむ - 夜風@坂田家さん» ありがとうございます!向こうのほうでもコメントくれましたねwwそう言っていただけて嬉しいです (2020年10月30日 19時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
夜風@坂田家 - 今日見っけてあ、この人(お話も)好きやぁてなりました(伝われ)すと×りて見えてちょっとうっ...てなったけど他の作品も見てみようと思います!これからも頑張っていこって思えるような作品でした。 (2020年10月29日 22時) (レス) id: 4f5e25dcd3 (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - まれんさん» wwwいやいや誤字なんて誰にもありますってww (2020年9月30日 19時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - 彩華 ぴあのさん» こちらこそたくさんのコメントありがとうございます!毎日、って決めなきゃ続けられないのでww受験に合格して、絶対帰ってきます! (2020年9月30日 19時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
まれん - ごめんなさい……この前のコメント誤字ってました。。。めちゃくちゃいい作品でした!! ?は誤字です。すません (2020年9月30日 19時) (レス) id: b33dc05251 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺるはむ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/perurisu/
作成日時:2020年8月12日 20時