君とは違う【skt】

6.始まり ページ7

坂田side


次の日

さ「一緒にお昼食ーべよ」

『断る、どっか行けよ坂田』

さ「莉子ちゃんとも食べないの？」

『食うわけねえだろ、あんな奴と』

さ「いい子じゃん」

『お前らからすればな』

さ「てか、名字で呼んでくれるようになって嬉しいわ」

『そのポジティブさ、どっから来るんだ』



その次の日。

『……なんで先にいるんだよ』

いつも屋上にいるので、先回りしてみた。

さ「屋上で食べたかっただけやよ。Aちゃんが後から来たんだけど」

そういうと、少し悔しそうな表情をして購買のパンをかじる彼女。今日は俺の勝ちだ

さ「そういや莉子ちゃんお弁当なのに、Aちゃん購買なん？」

『別にいいだろ、もうこっちに慣れたし、それに弁当作れねえし』

確か莉子ちゃんは自分で作ってると……Aちゃん不器用なんやな



さ「Aちゃーん」

『また来たし……』

さ「そんな嫌なら場所変えたらどうや?」

『ここ好きなんだよ、でももういいか』

『もうすぐお前がウザ絡みしてくることもなくなるだろうし』

さ「なんで？」

『なるんだよ』

ここ2.3日、そんなことをよく言うようになったAちゃん

何があるっていうのだろうか？

さ「ねーそろそろAちゃんのこと教えてくれん？」

『教えるって何を？そもそもなんでそんな聞きたいんだ？話すのめんどくさい』

さ「なんでみんなと話したくないかとか？聞きたい理由は仲良くなりたいから」

『……あ』

何か思い出したような様子のAちゃん。

『そういえば、お前初めて会った時から頭の中ハッピーな奴だったな、忘れてた。ご愁傷様です』

『世の中綺麗事だけじゃ生きてけねえんだよ』

どのルートをたどっても、終着点は人をディスる言葉のようです



昨日の言葉を思い出してちょっと落ちこむ

お花畑やらハッピーってなんかやばい薬とかやってる奴みたいやん……

ま「ん?莉子ちゃん、ここなんか腫れてるけど……？」

莉子「えっ?あ、なんでもないよ」

3時間目体育の授業終了後、莉子ちゃんの体に異変を見つけたまふが問う。確かに腕や足のあたりが腫れてるような……

ま「なんでもないことないでしょ！こんなけがのしかた普通ないってば」

さ「おい怒るなって」

感情的になったまふをなだめる

莉子「じ、実は―――」

口を開いた莉子ちゃんから聞かされたのは驚くべき内容だった


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